スガノミクスに黄信号が・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■スガノミクスに黄信号が・・・
生命線「3K」の雇用と為替に暗雲
公開日:2020/10/05
スガノミクスの命は為替、株価、雇用
の「3K」だ。
9月の自民党総裁選で、菅首相は
「厳しい経済状況の中、為替は105円
前後、株価2万3000円前後。雇用も
増やせた」とアピール。
その後も繰り返し3Kを誇ってきた。
ところが、ここに来て、雇用と為替の
雲行きが怪しくなってきた。
◇ ◇ ◇
厚労省が2日発表した8月の有効求人
倍率は、昨年12月の1.57から
8カ月連続悪化し、1.04だった。
求職者1人に対して1つの求人がある状態
の「1倍」を割る寸前だ。
同日発表の総務省の労働力調査によると、
8月の完全失業者は前月比9万人も増えた。
自己都合が1万人減り、勤め先や事業など
非自発的な離職が3万人も増えている。
働きたくても働かせてくれないのである。
「失業などで求職者が増える一方、企業
の求人は追いつかないので、有効求人倍率
はさらに低下するでしょう。中小企業は
これまでの蓄えや政府の支援などで何とか
踏ん張ってきました。しかし、夏以降、
諦める経営者が増えていて、倒産や廃業が
増加傾向です。継続できる企業も人員に
余剰感があり、採用には慎重です」
(経済評論家・斎藤満氏)
■頼みは官製株価だけ
9月の日銀短観では、雇用人員について
過剰から不足を引いた指標の現状は
「マイナス6」と7年ぶりの低水準。
雇用 の先行き見通しも6月調査より
悪化している。
雇用調整助成金の増額が打ち切られる年末、
倒産、廃業、失業が一気に膨れ上がるとの
見方もある。
為替もヤバくなってきた。
日銀短観によると、企業の今下期の想定為替
は1ドル=107.30円。
輸出企業にとって、現在の105円台でも
厳しいのに、円高要因がワンサカあるのだ。
「前回のFRB(連邦準備制度理事会)
で米国は金融緩和長期化を決め、今後、
追加緩和もあるかもしれない。欧州の新型
コロナウイルス感染再拡大でユーロも軟調
な傾向です。さらに、トランプ大統領が
コロナに感染した。これらはすべて円買い
(円高)につながります。円高進行に対し
て、菅首相が露骨な介入に動くと、年内に
も始まる日米貿易交渉の第2弾で、米国側
から、円安誘導を禁じる“為替条項”を要求
されかねない。携帯値下げや地銀再編など
内政では“強権発動”ができても、為替の
問題で菅首相は大ナタをふるえないのです」
(金融ジャーナリスト・森岡英樹氏)
3Kのうち、頼みは株価だけ。
日銀やGPIF(年金積立金管理運用
独立行政法人)に爆買いさせて、かさ上げ
できるからだ。
1ドルが100円に迫り、有効求人倍率が
1を切ったら、スガノミクスは崩壊同然だ。
【転載終了】
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