コロナ宿泊療養施設は7割超が空室・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■コロナ宿泊療養施設は7割超が空室

  救える命はまだある!

 公開日:2021/01/26


 病院に入れないコロナ患者が死亡するケース

が激増している。

とくに、医療ケアが行き届かない自宅療養は

容体の急変に対応できず、死のリスクが高い。

政府や自治体は、医者や看護師が管理する

宿泊施設での療養を推奨してきたが、

ほとんど生かされていないことが日刊ゲンダイ

の調べで分かった。


 ◇  ◇  ◇


 警察庁によると、コロナ陽性者の医療機関

以外での変死は、昨年3月から今月20日

までで197人。

4月の21人を除き、11月までは10人以下

だったが、12月は56人、今月は20日間で

すでに75人に急増している。


 12月以降、病院以外でのコロナ変死が増え

ているのは自宅患者数と関係がありそうだ。

 自宅療養と入院等調整中を合わせた自宅患者

は、昨年12月2日時点で8508人だったが、

今月20日時点では4万6899人と5.5倍に膨れ

上がっている。

その結果、自宅療養者のコロナ死は11月まで

の累計が数人程度だったのに、12月以降は

20人超と一気に増えている。


 昨年4月に埼玉で自宅療養していた50代男性

が急死したことを受け、国は入院しない場合、

自宅療養ではなく宿泊療養を基本とする方針

に転換した。

ところが、宿泊療養者はあまり増えていない。

昨年12月2日時点の宿泊療養者数は3694人と

少なく、今月20日時点でも7089人と3000人

程度しか増加していない。

自宅患者の増え方とは比べものにならない。


■宿泊施設はなぜ人気薄か?


 宿泊施設も病院のようにパンパンで療養者

が増えないのか――と思いきやそうでは

なかった。

1月20日時点で47都道府県が確保している

宿泊施設は2万6735室。

それに対して、宿泊療養者数は7089人と

使用率はなんと27%。

7割超が「空室」なのだ。


 東京も2630室に876人(使用率33%)と

ガラガラだ。

都は「自宅療養を選ぶ人は多く、宿泊療養を

希望する患者は全員入ってもらっています」

(感染症対策部)と答えた。


 宿泊施設の人気薄にはこんな事情があった。

「厚労省の宿泊施設の退所基準は発症後10日

です。陽性判明時には発症から数日が経過し

ているので、宿泊施設に入っても、すぐの退所

が見込まれる。その場合、症状に問題がなけ

れば、自宅療養を選択する患者もいます」

(神奈川県医療危機対策本部室)

 病院と同じように、宿泊施設も逼迫している

と思い込んで、遠慮する軽症者もいるかもしれ

ない。


 だが、自宅療養と宿泊療養は、まったくの

別物だ。

都が確保している11の宿泊施設には医師と

看護師がいる。


 西武学園医学技術専門学校東京校校長

の中原英臣氏(感染症学)は言う。


 「宿泊施設に空きがあるならもっと活用すべ

きです。メリットはいくつもあります。家族が

いる人は数日間でも原則入所してもらえば、

家庭内感染を起こさせないで済みます。一人

暮らしであっても高齢者や基礎疾患を持つ患者

は全員、宿泊療養にすれば、医師や看護師の

管理下で急変に対応できるようになります。

増え続ける自宅療養者のケアは現在、保健所

の大きな負担になっている。宿泊施設に患者

を集約すれば、保健所の業務軽減にもつなが

ります」


 コロナの死者は5000人を超えている。

昨年12月以降の死者数(24日まで)を東京の

人口に換算し、宿泊施設の使用率を併記した

(表)。


 ワースト1位の北海道は8割近く、大阪、

兵庫も半分以上の宿泊施設が空いている。

宿泊施設をフル活用すれば、救える命もある

のではないか。


【転載終了】

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 大手マスコミが報道しないような内容

ですね。


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