コロナ禍でテレビの凋落が加速・・・
匿名放送作家「Z」 TVのトリセツ
【転載開始】
■コロナ禍でテレビの凋落が加速・・・
花形ギョーカイは死屍累々
公開日:2021/02/04
コロナ禍と緊急事態宣言の延長で、
テレビ業界もアップアップだ。
民放各局は軒並み4月からの制作費大幅カット
を決めた。
平均10%というから現場からは悲鳴が上がる。
皮肉なのは、もともと斜陽のテレビの存在感
が、そのテレビによって薄れゆくスピードを
加速させていることだ。
■やばいよ、やばいよ
ニュースや情報番組が
「新型コロナの感染確認7000人超、3日
連続で過去最多更新」などと、都道府県発表
の数字を垂れ流し、「やばいよ、やばいよ」
と朝から晩まで、視聴者の恐怖心をあおって
いるのは周知の通り。
「やばいよ、やばいよ」とやるのは、
視聴者を注目させるためだ。
一秒でも長くチャンネルを替えさせないこと
によって、広告出稿につなげる。
そういう感覚で仕事をしてきたし、
それがテレビマン的に正しい時代もあった。
たとえば地震があると、被災地に飛んで、
崩落した家屋とか、最も被害が深刻な場所
を探して、ニュースでクローズアップする。
実は、たまたまその家だけひどく傾いていて
周りの家は持ちこたえていたとしても、
それは映さない。
バラエティー番組はすべてやらせだが、
ニュースも似たようなものなのである。
視聴者もそれを承知で喜んで見ていたの
ではないか。
対岸の火事じゃないが、自分は安全なお茶の間
にいて、煎餅をぱりぱり食べながらの
野次馬見物だ。
しかし、コロナ禍という未曽有の事態では、
視聴者もその渦中にいる。
世界が恐怖に包まれる中、そこで人々が求める
のは安心安全である。
安心材料を探しているのに、テレビをつければ
ことさら恐怖をあおられるのだから、
テレビ慣れしている人でさえネットに乗り換え
る動きが加速しているのも当然か。
そもそもテレビは、誤解を恐れずに言えば
読み書き能力の低い視聴者のレベルに合わせ
て番組を作っている。
そうした視聴者はおおむね情報弱者だ。
知識に乏しく、判断力もない。
だから「わかりやすさ」を第一に制作して
きたが、それがより露悪的な演出へとなって
しまう。
そして事実関係や情報の確度すら、ないがしろ
にしてきたものだから、今回のコロナ禍で
テレビは視聴者の信用を失い、テレビの伝える
コンテンツをうのみにしてきた層からも見放さ
れつつある。これはもう末期的だ。
もともとテレビの収録スタジオは密の最たる
場所である。
現場にはADやディレクターなど比較的若い層
が働いていて、無症状の感染者がいてもわから
ない。
まともな感覚ならスタジオ収録は避けるべき
ところだろうが、それをやめて、変わるべき
ものは見つからない。
この体たらくだから、ますます企業の広告出稿
はネットへと流れていくだろう。
すでにパラダイムシフトは起こっている。
俳優や芸人の独立が相次いでいるが、
もはや社員だって安泰じゃない。
副業を探し、すでに動きだしている人もいる。
民放の報道部には、別の名前でユーチューバー
をやっている社員もいる。
花形業種だったギョーカイは、死屍累々の
様相になってきた。
【転載終了】
******************************
元々テレビ離れが囁かれて久しいで
すからね。
テレビ業界も大変です。
タレントさんや俳優さんは、お呼び
がかかれば、クイズ番組にも出なけれ
ばやってけないのでしょうね。
0コメント