日銀のマイナス金利導入から丸5年・・・
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【転載開始】
■日銀のマイナス金利導入から丸5年
「あと3年続く」の深読み
公開日:2021/02/27
マイナス金利が導入されて2月16日で
丸5年が経過した。
短期金利をマイナスに引き下げることで
期待インフレ率を押し上げ、物価上昇率を
2%まで高めることを目指したが、
いまだに2%の上昇は実現できぬまま、
副作用ばかりが目立つ始末だ。
「当初、短期間で終了するとみられていた
マイナス金利は予想に反して長期化し、金融
機関の利ザヤを圧迫している。とくに伝統的
な預貸業務のウエートの高い地域金融機関の
収益は悪化の一途をたどった」(銀行アナリスト)
と言える。
■3月に緩和策の総点検
しかし、日銀はマイナス金利を解除する
つもりはさらさらない。
「日銀は3月18、19日の金融政策決定
会合で、これまでの金融緩和策の総点検を行い
ます。当然、マイナス金利政策についても金融
仲介機能への副作用といったデメリットも俎上
に載せることになりますが、黒田東彦総裁は
早々に『政策点検でマイナス金利を見直すこと
はない』と明言しています。地域金融機関が
期待するマイナス金利の解除は望み薄です」
(前出の銀行アナリスト)という。
だが、日銀もマイナス金利政策に負の側面が
あり、すでに副作用が効果を上回っていること
に気付いている。
日銀は地銀や信金などの地域金融機関を対象に
3月から特別当座預金制度を導入する予定に
している。
「これは経費率の引き下げや経営統合などに
より経営基盤の強化を図ることを条件に、地域
金融機関が日銀に持つ当座預金に0・1%の
特別金利を付けるものです。一方、日銀の
マイナス金利は当座預金にマイナス0・1%の
ペナルティーを科す政策ですので、両者は相矛盾
するわけです。それをあえて導入するのはマイナ
ス金利の副作用を強く意識している証しに他なり
ません」(前出の銀行アナリスト)というわけだ。
また、この地域金融機関を対象にした特別当座
預金制度は3年間の時限措置であることから、
裏読みすれば日銀は向こう3年間マイナス金利
政策を解除するつもりはないといっていいかも
しれない。
しかし、そうした日銀の思惑もコロナ禍で転換
を余儀なくされるかも知れない。
「日本経済を支える金融機関を苦しめるマイナス
金利政策は、コロナ禍を乗り切る上でデメリット
が大きいと政治が判断する可能性もある」
(市場関係者)というわけだ。
はたして3月の総点検でどういった認識が示され
るのか注目される。
【転載終了】
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結局、最後まで2%の達成はないので
しょうね。
成果なしで8年続けてはいけないです
よね。
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