出場選手「ワクチン優先接種」実施なら五輪中止のトドメに!

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■出場選手「ワクチン優先接種」実施なら

 五輪中止のトドメに

 公開日:2021/04/10


 まさに火に油――である。


 7日に「政府が検討」と報じられた、

東京五輪出場アスリートへのワクチン

優先接種。

開幕直前となる6月下旬までに、

選手に2回の接種を行う方向で調整に入る・・・

というものだ

(丸川五輪相は9日、同報道を完全否定)。


 本来、ワクチン接種はまず医療従事者、

次いで高齢者、基礎疾患持ちと定められて

いる。

ただでさえ、予定より接種が遅れている中、

健康なアスリートを割り込ませるというの

だから、批判が出ないわけがない。


 精神科医の香山リカ氏が、自身のツイッターで

「まだ接種の順番が来ない私のいる医療機関の

ようなところのスタッフが、選手のみなさんに

接種するために召集されるのですね、わかりま

す・・・」と皮肉れば、ドキュメンタリー映画監督

の五百旗頭幸男氏も

「変異株感染者が1カ月で14倍に膨れ上がり

第4波が迫る中で本来検討すべきなのは、五輪

の中止だ」と提言している。


 作家の盛田隆二氏も医療従事者らを優先した

後で、「五輪選手の接種を開始すべきだろう」

と述べている。


 かねて五輪開催に異議を唱えている楽天の

三木谷会長は7日、自身のツイッターで

「今年の五輪開催はあまりにリスクが高すぎる。

反対です」と改めて表明。

三木谷会長は組織委員会の顧問も務めており、

身内からも開催への疑問が広がっているのだ。


 8日、加藤官房長官はアスリートへの優先接種

について、「現時点で政府として具体的な検討を

行っている事実はない」とし、「今後も検討する

予定はない」と火消しに躍起だが、「オリンピック

の終わりの始まり」(コモンズ)などの著書がある

スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏が言う。


 「今年1月、IOC(国際オリンピック委員会)

のパウンド委員が『出場選手には優先的にワクチン

接種をさせるべき』と発言し、バッハ会長も『費用

はIOCが持つ』と言った。しかし、これにWHO

(世界保健機関)が『優先順位が違う!』と反発。

世界中のアスリートからも批判が噴出し、IOC側

も発言撤回を余儀なくされた。そうしたいきさつを

日本政府は知らないのか」


■人道、人倫お構いなし


 組織委の失言、暴言、パワハラに聖火リレーの

バカ騒ぎなどで、五輪開催への機運は高まるどころ

か、ますます批判が強まっている。

そこへもってきての優先接種だ。


 「日本政府は東京五輪で金メダルを量産し、国威

発揚につなげたいのでしょう。そのためには人道や

人倫などお構いなし。彼らにすれば、選手へのワク

チン優先接種は国民も歓迎してくれると思っていた

のではないか。完全に国民をバカにしていますよ」

(前出の谷口氏)


 今回のアスリート優先接種をめぐっては、一般の

ツイートでも「人の命より利権や体裁を優先するんだ」

「娯楽のために不足している資源を社会から傾斜配分

するの?」と批判の声が上がっている。


 あくまで五輪ありきのその姿勢が、東京五輪中止

の決定打になるかもしれない。


【転載終了】

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>「日本政府は東京五輪で金メダルを量産し、

国威発揚につなげたいのでしょう。・・・・」


 主要国が参加しない場合も考えられ、その中

での金メダルが「史上最も価値のない金メダル」

といわれるのが関の山でしょうね。


 そのうち、アスリートからも中止の声が上が

るかも知れないですね。


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