内戦の危機迫るミャンマー情勢・・・
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【転載開始】
■ロケット砲で80人以上が死亡、200人以上が
行方不明か 内戦の危機迫るミャンマー情勢
2021年4月11日
<国際社会の批判にもかかわらず、ミャンマー
国軍はデモ参加者への弾圧を容赦なく続け、武装
勢力も巻き込んだ内戦に発展する恐れも>
2月1日のクーデターで政権を奪取した国軍が、
抗議活動を続ける市民への実弾発砲などを続け
るミャンマー。
情勢は日に日に混迷の度が深まり、打開へ向け
た一筋の燭光すらまったく見えない状況が続い
ている。
そんななか4月9日、中心都市ヤンゴンの北に
位置する古都バゴー市で、デモに参加していた
市民を国軍が包囲し、銃火器などを発砲。
その結果これまでに少なくとも80人以上が死亡
し、200人以上が行方不明となる惨事が起きた。
これは地元のメディア「イラワディ」や
米政府系放送局「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」、
オンラインメディア「ミャンマー・ナウ」などが
11日に伝えたもので、鎮圧では銃器以外に対戦車
用のロケット砲や迫撃砲まで使用されたといわれ、
もはや「デモ鎮圧というより国軍事的攻撃」に
よる「市民の虐殺」との指摘が強まっている。
ミャンマーでは2月1日のクーデター以降、
国軍の発砲などで犠牲となった市民はすでに600人
以上といわれ、3月27日の国国軍記念日には1日
で100人以上が殺害された。
ただしこの時の数字は1日のミャンマー全土
での犠牲者数だったが、今回のバゴー市の場合
は1日に1都市で発生した犠牲者数としてはこれ
までで最悪となるとみられている。
<中略>
■少数民族武装勢力と国軍の戦闘勃発
また4月10日には北西部のインド国境に近い
ザカイン地方のタムで地元の武装勢力と国軍が
衝突、銃撃戦となった。
「イラワディ」の報道や地元の少数民族武装勢力
「クキ民族組織(KNO)」や
「クキ民族国軍(KNA)」
などの情報によるとこの戦闘で兵士と警察官18人
が死亡、市民1人も死亡したという。
これより前の4月6日には南東部モン州
ドゥパラヤ地区で「カレン民族同盟(KNU)」と
国軍との交戦が伝えられたほか、7日には
アイヤルワディ地方のカレイ市内で武装勢力と
国軍が戦闘状態になり、国軍側はマシンガンを
使用したといわれている。
このほかに東中部シャン州の
「シャン州国軍(SSA)」や東部カレン(カイン)州
のKNU、北部カチン州の「カチン独立国軍(KIA)」
なども反軍政を掲げて抗議活動を続ける市民への
連帯を表明して武装抵抗で連携する動きを強めて
おり、今後ミャンマーでは国軍と少数民族武装組織
による本格的な内戦に発展する懸念も高まっている。
■内戦と国軍による大虐殺の危機
こうした状況の中、アウン・サン・スー・チー
国家最高顧問兼外相率いる民主政権がクーデター後
に結成した「連邦議会代表委員会(CRPH)」に
よって国連大使に任命されたササ医師が9日、
日本の外国特派員協会のオンライン会見に登場して
ミャンマーの厳しい現状を訴えて国際社会の協力と
支援を強く求めた。
そしてササ医師は
「遠くないうちにミャンマーは内戦状態になり、
国軍による大量虐殺が始まる可能性が高い」と発言
して、ミャンマー情勢の今後に関して悲観的な見方
を示した。
強権的な姿勢で人権侵害、人命無視の弾圧を続け
るミャンマー国軍に対して、非武装無抵抗の反軍政
運動を続ける市民や学生の間からも
「果たしてこのまま一方的に虐殺されるままでいい
のか」という意見も生まれてきているという。
反軍政の活動は地方で国軍への攻勢を強めている
少数民族武装勢力との共闘を含めて大きな転換点に
差し掛かっているといえるだろう。
【転載終了】
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国連が介入できないのは、水面下で
ミャンマー軍と関係が深い中ロの存在がある
からでしょう。
このままだと、中ロは国際社会の敵となる
可能性も?
日本もミャンマー軍と関係があるようですね。
先般、少数民族の武装勢力が警察署を襲撃
し、警察官を殺害したようです。
今後も警察署や警察官が狙撃されたり襲撃さ
れる可能性もあるでしょう。
政府が迫害をやめないとは確実に内戦にな
り、経済が崩壊することになるでしょう。
軍人が政治に関わると碌なことになりません。
いずれにしろ、自国民に発砲するような軍
は軍隊ではありません。
軍は、国と国民を守るためにあるものです。
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