東芝はハゲタカのオモチャにされるCVC買収提案やぶへびに!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■東芝はハゲタカのオモチャにされる
CVC買収提案やぶへびに
公開日:2021/04/16
東芝の車谷暢昭社長が14日、突然辞任した。
後任として社長を兼務する綱川智会長が同日、
オンラインで会見したが、車谷氏は姿を見せず
「東芝の再生ミッションを完了し、達成感+を
感じている」とコメントだけ発表。
これを額面通りに受け取る向きは皆無だ。
■CVC買収提案がやぶへび
英投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズ
による東芝買収提案は、元CVC日本法人会長
だった車谷氏が保身を狙った“出来レース”との疑い
が消えず、利益相反で追い詰められる前に逃げ出し
た形だ。
CVCの動きが他ファンドの関心を誘ったのか、
車谷氏辞任報道と同時に米投資ファンドKKRが
東芝に対する買収提案を検討していると
海外メディアに報じられた。
CVCが提示している
210億ドル(約2兆2900億円)の案を上回る
可能性が高いという。
カナダの投資ファンド、ブルックフィールド・
ビジネス・パートナーズも提案を用意していると
いう。
■投資ファンドは儲けが出ればいい
東芝の既存株主の香港系投資ファンド、
オアシス・マネジメントはCVCが提案した
1株5000円の買収価格について「安い」と指摘、
6200円超が妥当だとして価格つり上げに入って
いる。
今後、複数ファンドによる買収合戦に発展する
可能性が出てきて、14日の東芝株は前日比
265円高の4860円。年初来高値を更新した。
「東芝はオモチャにされつつあります。車谷氏が
CVCを連れ込んだことがやぶへびになりました。
投資ファンドは儲けが出ればいいわけで、原発事業
を抱える東芝のバックには経産省が付いていて、
どんな要求でものんでくれると足元を見ている」
(金融ジャーナリスト・小林佳樹氏)
経産省の企業の合併・買収(M&A)に関する
指針では、買収提案を受けた企業は、可及的速やか
に特別委員会を設置し、企業価値の向上や一般株主
の利益を図る観点から提案内容を審議するとして
いる。
CVCの買収提案を受けた東芝社内では、リストラ
や事業の切り売りへの懸念が高まっていたが、
他のファンドだってそれは同じ。
「利益を上げることが目的の投資ファンドは、再上場
もしくは事業を分割して売却するという手段が基本」
(小林佳樹氏)。
買収合戦の様相に、東芝社員は戦々恐々だろう。
モノ言う株主に加え、買収提案のハゲタカを招い
たことで、現状維持ではいられなくなった東芝。
まだひと山ふた山ありそうだ。
【転載終了】
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東芝は、安倍政権の国策である、原発外交
に乗っかり失敗。
経営基盤が弱体化したことで、外資に狙わ
れた感がありますね。
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