二階幹事長「五輪中止」発言の真意 ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■二階幹事長「五輪中止」発言の真意
福田元首相秘書が読む
公開日:2021/04/17
「これ以上無理だということだったら、
すぱっとやめないといけない。五輪で
感染をまん延させると、何のための五輪
か分からない」
15日に放送されたTBSのCS番組収録
で突然、東京五輪中止の可能性について
言及した自民党の二階俊博幹事長(82)。
その後、<何が何でも開催するのかと
問われれば、それは違うという意味で
発言した>などと釈明する文書を発表
したが、ロイター通信やAFP通信、
米ブルームバーグ通信などが相次ぎ
二階幹事長の発言を取り上げ、
<日本の与党幹部が五輪中止に言及>と
大々的に報道。
発言は世界各地に広がっている。
日本国内では
「二階幹事長がうっかり失言した」かのよう
な報道が少なくないが、
「失言でも何でもない。二階氏は国内外で
大きく報じられることを承知で、意図的に
五輪中止に踏み込んだ」と断言するのは
福田赳夫元首相の秘書を務めた中原義正氏だ。
どういうことなのか。中原氏が続ける。
■「菅・二階」と「安倍・麻生」で激しい権力闘争
「二階幹事長発言の真意を紐解く前にまず、
今の自民党内の情勢を説明した方がいいで
しょう。現在、おおざっぱに言って菅首相・
二階幹事長と安倍前首相・麻生財務相の二派
に分かれて水面下で激しい権力闘争をしてい
るのは、メディアで報じられている通りです。
例えば、あっという間に衆院を通過した
菅首相の看板政策『デジタル改革関連法案』
の審議が参院で遅々として進まなかったのは
なぜか。参院自民党の世耕弘成幹事長と末松
信介国対委員長はそろって細田派です。つま
り、バックに安倍・麻生両氏がおり、菅首相
の想い通りにコトを進めさせたくないとの
思惑が透けて見える。そこで困った菅首相は
最近、安倍、麻生両氏に急速に近づきつつ
あるようです。首相動静をみても、秘書官を
入れず、それぞれ個別に面会している様子が
分かるはずです。そして、二階幹事長はこう
した『二階外し』の動きをけん制するために
五輪中止に踏み込んだ可能性が高い」
つまり、自民党内の権力闘争の枠組みが崩れ、
二階幹事長が焦っているということなのかと
言えば、そうではないようだ。
■「俺と戦うなら覚悟しとけよ」のメッセージ
「私が聞く限り、自民党内でもコロナ禍での
五輪開催には異論を唱える議員が少なくない。
当然、二階幹事長の発言は党内で『その通り』
と支持されるし、国民世論の共感も得られるで
しょう。これに対し、菅首相や安倍前首相らは
いまだに何が何でも五輪開催を主張する強硬派
です。果たしてどちらの訴えを国民は支持する
かといえば、答えは簡単でしょう。要するに
『俺を敵に回すなら東京五輪を潰すぐらいワケ
ないし、世論も味方につく』ということを計算
して発言したわけです。そして、菅首相が訪米
する直前というのもタイミングを心得ています。
新型コロナの第4波が来ている中で訪米ですか?
という皮肉の意味もあるだろうし、首相の
外遊中は党内クーデーターが起こりやすいとい
われているからです。要するに、二階幹事長の
今回の発言は、あらゆる政敵に向けた『俺と
戦うなら覚悟しとけよ』というメッセージ。
思わず口が滑ったのでも何でもありません」
波紋を広げる“老獪”二階幹事長の「五輪中止」
発言。
真意はともかく、関心が高いのは新型コロナの
感染拡大に悩む国民生活ではなく、政局という
ことか。
【転載終了】
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老人クラブで、女友達を取り合うような
“昭和枯れススキ“の政争は国の破滅を招き
ます。
首相経験者は2期務めたら、アメリカの
様に議員を引退した方がいいですね。
私も枯れつつある昭和ですが・・・
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