日本がワクチン後進国になってしまった「3つの理由」

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■日本がワクチン後進国になってしまった

 「3つの理由」

 公開日:2021/05/12


 新型コロナウイルスの変異型が猛威を

ふるっている。

致死率が従来型よりもはるかに高い。

恐ろしいウイルスである。


 緊急事態宣言(1都2府3県)だけでは

限界があろう。

首都圏の朝の通勤状況はほとんど通常と

変わらない。

休日の繁華街は相変わらずだ。

人出はあまり減っていない。

“緊急”の意味が理解されていないのでは

ないか。


 世論調査(日本経済新聞、テレビ東京)

によると、

「コロナ対策をどうみるか」の問いに、

65%の人が「評価しない」と答えている。


 感染症の制圧にはワクチン接種が効果的だ。

ヨーロッパではロックダウンが効かない、

と悲鳴が上がっている。

まして、まん延防止等重点措置はゆるすぎる。


 やはり、切り札はコロナワクチンだろう。

しかし、日本のコロナワクチン接種率は

OECD(経済協力開発機構)加盟国の最下位

だ。大幅に遅れている。


 なぜ、そうなってしまったのか。

まず、第一はアメリカ政府がファイザー、

モデルナ、ドイツ政府がビオンテック、

イギリス政府がアストラゼネカなどの

ワクチン開発を強力に支援したのに、

日本政府は民間に任せきりだったこと。


 アンジェス、第一三共、塩野義製薬などは

好投したのに、打線の援護がなく敗戦投手に

なったようなものだ。

それと、日本には感染症薬の緊急承認の制度

がなかったこと。これが第2の理由になる。


 パンデミック(世界的な大流行)に対応

するには集団免疫体制の構築が不可欠だ。

日本は流行の速度に薬価承認の作業がついて

いけなかった。

海外は緊急承認を連発している。


 第3の理由はコロナワクチンの獲得競争が

繰り広げられる状況下、トップ外交の欠如だ。

外国首脳は直接、ファイザーなどの経営者に

直談判したという。


 菅首相がアメリカに行ったのは4月だ。

それまでは厚生労働省の交渉相手は海外製薬

会社の何の権限もない日本法人だったらしい。

有事の際はトップが動かなければ後れを取る。


【転載終了】

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 今頃なにかやろうとしても、手遅れでは

ないのでしょうかね。


 大阪を見れば、既に手の打ちようがない

状況のような気がします。


 日本がOECDで最下位近いのはワクチン

だけではないです。

国際競争力など国際比較の数字の多くが

この10年間でOECDの最下位近くに落ち

てきています。


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