インド株感染は7月爆発!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■インド株感染は7月爆発!
水際対策また後手後手で同じ過ち
公開日:2021/05/24
■独自集計で8都府県27人「陽性」拡大
「インド株は水際ではかなり確認されて
ますけど、国内の発見例は今のところそれ
ほど多くない状況だ」――。
23日のNHK日曜討論で加藤官房長官は淡々
と語ったが、鈍すぎる危機意識にア然とする。
英国株の1.5倍の感染力を持つインド株は
国内でもみるみる広がっており、早晩、
流行の主流になる恐れがある。
◇ ◇ ◇
41日間で実に160人。
初確認された3月28日~5月7日の間に、
空港検疫で見つかったインド株の陽性者数
だ。
同じ検疫で英国株の陽性者は初確認から
48日間で43人。増え方はケタ違いだ。
空港検疫以外の国内感染例も次々と確認され
ている。
厚労省によると17日時点で11人。
日刊ゲンダイが報道を基に18日以降の確認分
も含めて独自に集計すると、23日までに
東京5人、埼玉1人、神奈川3人、千葉6人、
静岡5人、大阪2人、兵庫2人、鹿児島3人
の計8都府県27人に上る。
中には市中感染の疑いも。
東京4人、埼玉1人、千葉4人、大阪1人は
海外渡航歴がなかった。
大阪の吉村知事は
「大阪で市中感染が生じている可能性がある」
と警戒している。
西武学園医学技術専門学校東京校校長
の中原英臣氏(感染症学)が言う。
「今のところ、空港検疫以外のインド株の
検査はごくわずかです。それでも南は鹿児島
まで8都府県で確認されたのは市中感染が
それなりに広がっているとみていいでしょう。
水際対策が後手に回り、失敗した結果です。
変異株が流行していたインドからの渡航者の
空港検疫による陽性者数は、4月には80人と
3月の10倍に拡大。4月の早い段階で水際
対策を強化すべきでした」
政府がインドを変異株流行国に指定したの
は4月28日。
5月1日にインドからの渡航者の規制を強化
し、入国後の施設隔離3日間と14日間の
自宅待機を求めた。
それでも、与野党から「緩すぎる」との批判
を浴びると、10日には隔離6日間に延長。
さらに4日延ばし、10日間とする方針だが、
なぜ国際標準の「14日間」にしないのか。
そもそも遅いし、小出し過ぎる。
■市中感染の対応も後手後手だ。
「ゲノム解析でなく、PCRの簡易検査で
構わないのでインド株感染者を早期に見つ
け、隔離して少しでも感染拡大を防ぐ必要
があります。日曜討論で加藤氏は『徹底的
に検査をし、インド株を早くに発見できる
体制をつくっていく』と語っていましたが、
明日にも実施すべき。1~2週間後に“体制”
をつくっても、手遅れです。インド株の感染
が急増している英国のように日本でも7~8月
ごろには、流行の主流が英国株からインド株
に置き換わってもおかしくありません」
(中原英臣氏)
インド株は日本人の6割が持つ白血球
「HLA-A24」の攻撃を逃れる変異を持つ。
再感染や、ワクチンが効きにくくなる可能性
も指摘されている。
日本人泣かせのウイルスなのだ。
加藤官房長官は23日、東京や大阪などの
緊急事態宣言の延長の可能性に言及。
しかし、インド株の感染が7、8月に爆発
すれば五輪を直撃するだけでなく、秋以降
もずーっと緊急宣言が続く事態も現実味を
帯びる。
同じ過ちを繰り返す政府によって、
バカでかいツケが回ってきそうだ。
【転載終了】
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確かに、インド株は心配ですね。
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