“泥舟”五輪強行で責任の「なすり合い」がついに始まった!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■“泥舟”五輪強行で責任の「なすり合い」が
ついに始まった
公開日:2021/06/07
まるで「爆弾回しゲーム」みたいになって
きた。
海外メディアに「変異株の祭典」
(仏ル・モンド紙)とまで酷評される東京
五輪。
IOC(国際オリンピック委員会)や政府、
東京都など主催者側は依然、強行の構え
だが、全員が全員、責任のなすり合いを
始めている。
本番まで50日を切り、五輪スポンサーは
「逃げの姿勢」が鮮明だ。
◇ ◇ ◇
〈一部の五輪スポンサーが水面下で、
大会を9~10月に延期することを主催
者側に提案〉――。
そう報じたのは、4日付の英紙
「フィナンシャル・タイムズ」電子版だ。
東京発の署名記事で、あるスポンサー企業
幹部の
「(延期して)ワクチン接種が進み、気候
が涼しくなり、国民の反対も減ってから
開催する方が得策」との発言内容を掲載
した。
しかし、大会組織委員会は公式に
「そのような要求はない」と否定。
そもそも、「再延期だけはあり得ない」
(組織委幹部)が共通認識だ。
全81社からなるIOCや組織委のスポンサー
企業の一部は、本気で「延期」が可能だと
考えているのか。
「記事の中で企業幹部は『(延期)提案
が大きく影響するとは思えない』とコメン
トしている。本気で延期できるとは思って
いないだろう」と指摘するのは、ある大会
関係者。こう続ける。
「このまま開催を強行し、結果的に感染
拡大を招くなど大失敗に終わった場合、下手
をするとスポンサー企業にまで批判が及び
かねない。『あの企業が五輪強行に手を貸し
た』と世界中から攻撃される恐れすらありま
す。株主から突き上げも食らうでしょう。今
のうちに『延期』を提案しておけば、後に
なって『うちはちゃんと主催者に物申しまし
たよ』と主張できる。要は“アリバイづくり”
でしょう」
■橋本会長は組織委をただの“イベンター”
と強調
五輪スポンサーといえば、聖火リレーで
伴走車両から音楽を爆音で流したことが
批判の的になった。
リレーコースとなったスタジアム内では、
スポンサー企業以外の自販機に幕がかけ
られていたことが発覚。
「そこまでやるか」と厳しい視線を注がれ
ている。
無理を承知で、延期くらい提案しておかね
ば、後々“返り血”を浴びかねないというわ
けだ。
スポンサーはすっかり逃げ腰だが、
組織委も責任放棄状態だ。
橋本会長は4日の会見で開催の是非を巡り、
「IOCや政府、東京都が難しいという判断
を下せば、それはそれで応えていかないと
いけない」と発言。
その上で「組織委は大会開催のために委託
を受けている団体」と、ただの“イベンター”
に過ぎないことを強調した。
確かに決定権は組織委にないとはいえ、
名指しした3者に責任を押しつける算段だ。
前日に橋本会長は英BBCに「100%開催」
と豪語していたのに、随分と無責任である。
東京五輪関連の著書がある作家の本間龍氏
はこう言う。
「本番まで50日を切っているのに、どの
ような形で開催するのかさえ決まっていな
いわけですから、スポンサーや組織委が
責任逃れに走るのは、ある意味、仕方ない
でしょう。本来、開催都市の首長である
小池知事や開催国トップの菅首相が『コロ
ナ対策の結果、安全安心を担保できた』
『だから責任を持って開催する』などと
発言すべき時期です。IOCだって、両者の
発言には耳を傾けるはず。ところが、2人
ともハッキリしたことを言わない。全世界
の不安は募るばかりです」
最近は、菅政権のコロナ対策に“お墨付き”
を与えてきた政府分科会の尾身会長まで、
パンデミック下での五輪開催は
「絶対に避けるべき」と発言。
もはや、われ先にと皆、離反する“泥舟”と
化した「平和の祭典」……。
これ以上、五輪憲章を傷つけないため
にも潔く中止を決断すべきだ。
【転載終了】
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万一、世界に感染を拡大してしまったら、
というのは流石に企業の方がリスク管理は
出来ていますよね。
ちうか、有観客でやりたいだけでは?
やはり、勇気ある撤退の決断をしておく
べきでしたね。
いまからでは、誰も決断できないでしょう。
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