組織委の露骨な人種差別を告発!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■組織委の露骨な人種差別を告発!
アフリカ系パフォーマーが開会式出演を
排除されていた
公開日:2021/07/24
■五輪憲章をガン無視した組織委
「Why Japanese People!?」と叫ばれても
おかしくないほど問題噴出の東京五輪が、
23日開会した。
障害者イジメ、ホロコーストの揶揄に続き、
今度は大会組織委員会による露骨な人種差別
が発覚。もうメチャクチャだ。
◇ ◇ ◇
〈オープニングセレモニーに出演しなくて
本当によかった〉
〈人権や多様性を尊重するはずのオリン
ピックなのに、5月になって突然、決まっ
ていた出演に対しJOC(後に組織委と訂正)
が一方的に私の出演をキャンセルした。
理由は「なんでここにアフリカ人が?って
なる」だからだそうです。これって差別で
は?〉
組織委による人種差別をこう告発したの
は、開会式でパフォーマンスを予定してい
たパーカッショニストのラティール・シー
さんだ。
ラティールさんはセネガル出身。
アフリカの太鼓「ジェンベ」を用いた
伝統音楽のプロミュージシャンで、2002年
の日韓W杯、サッチャー英首相や
ミッテラン仏大統領の歓迎式典といった
大舞台に立ってきた実力者だ。
日本でも、音楽番組への出演や企業CMの
BGMを担当するなど幅広い活動で知られる。
19年には天皇出席の
「第3回野口英世アフリカ賞授賞式及び記念
晩餐会」で、日本やアフリカの子どもたちと
一緒に演奏を披露。
四半世紀以上にわたって日本の音楽業界に
貢献してきた。
そんな一流パフォーマーに組織委が突き
付けたのは、あまりにも露骨な人種差別。
ラティールさんはフェイスブックで
〈未だに日本の社会は「見た目が日本人で
あること」が重要ってこと?オリンピック
の精神である多様性を尊重って、一体どこ
が??>と指摘した。
日刊ゲンダイが改めて話を聞くと、
「話が大きくなり、予想外の展開にショック
で複雑な気持ち」としつつ、やり切れなさを
こう明かした。
■「自分が立つはずだった出番には
タップダンサー熊谷和徳が」
「セレモニー(開会式)を拝見しましたが、
『多様性を表現しています』という表現の舞台
で、世界的なタップダンサー熊谷(和徳)と
紹介されたダンスのところに、本来であれば
舞台に立つ予定でした。何が多様性なのか、
シラけてしまいました。組織委には、五輪精神
の多様性の真の意味を理解していただきたいで
すし、国際的な感覚として非常に受け入れがた
い今回の対応に、子どもたちの未来のためには、
より良い社会になってほしいので、社会全体で
考えていく機会になればと願っています」
あらゆる差別を許さないとうたう五輪憲章
に反するこの判断について、組織委に見解を
ただしたが、期限までに回答はなかった。
ラティールさんを排除した組織委が、平然と
「平和の祭典」を取り仕切る厚顔無恥には言葉
を失う。
「人権意識の後進性が露呈した由々しき事態
です。とりわけ安倍政権以降、過去の植民地
主義や慰安婦問題などをめぐる揺り戻しが続い
ており、日本のレイシズムは悪化の一途です。
麻生財務相の『ナチスの手口に学べ』発言が
象徴的ですが、国際感覚に逆行した言動が
見過ごされてきた結果、日本はますます人権
規範の緩い国になってしまったのです」
(高千穂大教授の五野井郁夫氏=国際政治学)
今からでも遅くはない。
規範すら守れない五輪なんか、さっさと中止
した方がいい。
【転載終了】
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何度か書いていますが、安倍政権になって
から、国連人権委からの勧告が可成り増えて
いました。
問題だらけの五輪ですね。
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