日医会も提案「野戦病院」なぜ設置しない?
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■日医会も提案「野戦病院」なぜ設置
しない?
東京都からの返答は“意味不明”だった
公開日:2021/08/19
「デルタ株」が猛威を振るい、病床は
日に日に逼迫、入院できない自宅療養者
の死亡が相次いでいる。専門家からは、
患者を1カ所に集めてケアできる
「野戦病院」の設置を求める声が広がって
いる。
ところが、東京都はまったく動こうとし
ない。
なぜ、小池知事は野戦病院をつくろうと
しないのか。
■コロナ在宅患者3万人超
日本医師会の中川俊男会長は18日の
会見で
「大規模イベント会場、体育館、ドーム型
の運動施設を臨時の医療施設として、集中
的に医療を提供する場所を確保することを
提案する」と語った。
西村経済再生相も17日の国会審議で
「プレハブでもテントででも対応していく
よう関係自治体の知事と取り組んでいきた
い」と答弁している。
いますぐにでも臨時病床が必要なのが
東京だ。
在宅患者(自宅療養と入院等調整中)は
3万人を超える。
第5波で自宅療養中に死亡した人は7人。
親子3人全員が感染して、40代の母親が
死亡する悲劇も起きている。
■酸素ステーションは治療できない
都は「酸素ステーション」の体制整備を
進めているが、酸素ステーションは医師や
看護師はいるものの、投薬など治療は行わ
れない。
インターパーク倉持呼吸器内科の倉持仁院長
はツイッターで
〈酸素ステーション 残念だが意味がない。
その前に投薬が必要。未治療で酸素だけを
もらい、苦しむ場所にしかならない〉と疑問
を呈している。
やはり、これ以上、自宅療養中の死者を
出さないために「野戦病院」をつくるべき
なのではないか。
都に聞いた。
「東京都には豊富な医療資源があります。
役割分担をして、必要な施設を整備しな
がら体制をつくってきました。宿泊療養
施設での抗体カクテル療法をできるよう
にしたり、酸素ステーションの整備も
進めています。いわゆる野戦病院のよう
に患者を1カ所に集めてオペレーション
するのが効率的との考え方があるのは
承知しています。しかし、医療資源があ
るのに、わざわざ、医療的に環境の悪い
体育館に臨時病床をつくる必要性はない。
検討する予定もありません」
(感染症対策部)
■「医療資源がある」は“意味不明”
しかし、すでに都の医療資源が限界を
超え、治療を受けられないコロナ患者が
あふれ返っているのが現実なのではないか。
医療ガバナンス研究所の上昌広理事長
が言う。
「都は都民の命と健康を守る気がそもそも
ないのでしょう。できることは何でもやろ
うという姿勢はまったく見られない。だか
ら、『医療資源がある』などと“意味不明”
の理由になってしまうのです」
東京都医師会の尾崎治夫会長も
「野戦病院をつくるのが解決策になる」と
訴えている。
なぜ「野戦病院」をかたくなに拒むのか
――小池知事は説明すべきだ。
◇ ◇ ◇
■厚労省「ラムダ株」濃厚接種者の調査リスト
共有漏れ
新型コロナの水際対策がザルであることが
また浮き彫りになった。
先月20日、南米ペルーから羽田空港に到着し
た東京五輪関係者の30代女性が変異ウイルス
「ラムダ株」への感染が確認されたことに
関して、厚労省は機内での濃厚接触者の調査
に必要なリストを、共有すべき関係自治体や
大会組織委に送っていなかった。
同省が18日発表した。
同様のミスは「ベータ株」の感染者にも起き
ていた。
国際線で感染が確認された場合、座席表に
基づき前後2列に乗っていた人は濃厚接触し
た可能性があり、リストを自治体と組織委に
送り確認する必要があった。
厚労省は「担当者が業務に追われてリストを
送るのを忘れてしまっていた」などと説明し
ている。
【転載終了】
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>都に聞いた。
「東京都には豊富な医療資源があります。
役割分担をして、必要な施設を整備しな
がら体制をつくってきました。宿泊療養
施設での抗体カクテル療法をできるよう
にしたり、酸素ステーションの整備も
進めています。いわゆる野戦病院のよう
に患者を1カ所に集めてオペレーション
するのが効率的との考え方があるのは
承知しています。しかし、医療資源があ
るのに、わざわざ、医療的に環境の悪い
体育館に臨時病床をつくる必要性はない。
検討する予定もありません」
(感染症対策部)
自宅療養で急激に悪化して治療も受け
られず亡くなっていく人達の事をどう
考えているのでしょう。
専門家も世論も五輪村を有効に使う事
を提言していました。
そのときに世論を無視して五輪を強行
開催した都の姿勢に疑問を感じます。
いまでは、既に遅れでしょうけど。
まあ、責任を取るのは都知事ですが。
責任なんか取らないか。
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