新型コロナ死亡率「0.12%」の落し穴 ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■新型コロナ死亡率「0.12%」の落し穴
累計はアメリカ、インドに次ぐ高さ
公開日:2021/08/23
〈いまの日本の状況は決して最悪ではない〉
〈医療崩壊なんて起きていない〉――。
新型コロナウイルスの死亡率を巡り、
ネット上では、こんな“楽観論”が噴出している。
キッカケは、ヤフーニュースに配信された
FNNプライムオンラインの記事(20日付)。
「『0.12%』・・・数字が語る世界の中の日本の
コロナ」と題し、日本国内と世界各国の感染
状況を比較した。
その中で
「新規感染者数(直近1週間)における新規
死亡者数(同)の割合」として、日本は
「0.12%」と紹介。
米国(0.49%)や英国(0.32%)、
ドイツ(0.29%)などと比べ、
「日本は低い水準に抑えられている」と主張
した。
■楽観論は禁物
その結果、ネット上では「0.12%」が独り
歩き。
感染爆発の惨状にもかかわらず、
〈日本スゴイ!〉などの的外れな称賛も出て
いる。
昭和大医学部客員教授の二木芳人氏
(臨床感染症学)がこう言う。
「直近1カ月で見ると、日本国内の感染者の
死亡率は欧米に比べて低いのは確かですが、
直近1週間で算出するのは乱暴でしょう。
直近1週間で確認された死者が必ずしも直近
1週間の感染者というわけではありませんし、
感染してから亡くなるまでタイムラグがあり
ます。少なくとも1カ月程度の期間を参考に
しないと、意味がありません。欧米に比べて
死亡割合が低いとしても、それは医療従事者
が必死で治療に当たっているからであり、
現状の感染爆発を過小評価してはダメです」
加えて、累計感染者における累計死者数
の割合は、決して「低い水準」ではない。
累計感染者数の多い上位20カ国と日本の
死亡率を比較すると、日本は1.21%で、
アメリカ(1.66%)、インド(1.33%)に
次ぐ高さだ。
厚労省によると、季節性インフルエンザの
年間の感染者1100万~1500万人のうち、
亡くなる人が2500~3400人。
死亡率は単純計算で0.02%だから、コロナ
の方が約60倍危険なのだ。
コロナで100人に1人は亡くなっている。
気を緩めてはダメだ。
【転載終了】
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世論調査と同じく、有利になるところの
情報を切り取って誘導する傾向があるので
しょう。
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