医師「オリパラさえなければ・・・」為政者に怒り込め・・・
田中龍作ジャーナル
【転載開始】
■医師「オリパラさえなければ・・・」
為政者に怒り込め
2021年9月5日
「きのうも私が診ていた患者さん
が亡くなったんですよね」。
首都圏でコロナの訪問診療を続ける
A医師は、まるで日常会話のような
口調で語った。
死と向き合うのに慣れっこになった
のだろう。
死亡したのは50代の男性。
感染が確認されてわずか3日目。
在宅用の酸素濃縮器を入れた翌日の
ことだった。
基礎疾患の糖尿病があった。
A医師は「抗体カクテルがあったら
救えたかもしれない」と悔やむ。
「デルタ株(に感染した患者)は
とにかく重症化するのが早い」と恐れ
る。
重症化のスピードに医療が追いつい
て行けない原因として、医師は保健所
の対応を挙げた。
(保健所を批判しているのではない。
保健所の機能を低下させた政府を批判
しているのだ)
医師が在宅診療すると報告書を
保健所に送る。
報告書を見て保健所は患者をすぐ入院
させるべきかなどを決めるのだが、
この時代にFAXで報告書を送るのだそう
だ。
FAXは積み上がっていて、山の中に
リスクの高い在宅患者が紛れ込んでいる。
一刻も早く入院させなければならない
在宅患者が見落とされがちなのだ。
A医師は「PCで報告書を管理すれば、
リスクの高い患者は一瞬で分かるのに、
政府は頭が悪過ぎる」と憤る。
「リスクを点数化して、基礎疾患が
あったり、高齢であったりすれば、
リスクの点数が高いようにする。点数
が高ければ、レッドアラームが点灯す
るようにする」と提言した。
話を抗体カクテルに戻す。
高額な抗体カクテルを使うには保健所に
申請書類を出さねばならない。
申請書類は煩雑で書くのに時間がかかる。
抗体カクテル療法を在宅で使えるよう
野党などが求めているが、かりに使える
ようになったとしても、上述したような
高いハードルが横たわっている。
保健所がFAX対応しているため、
在宅患者の急変に気付くのが遅れる。
一分一秒が惜しい医師に煩雑な申請書類
を書かせる。
「必要な人(在宅患者)に、必要な
タイミングで、必要な薬が届くように
して下さい」。
「オリパラを開けば、こうなることは
分かっていた。オリパラさえなければ、
こんなことにはならなかった」。
A医師は為政者への怒りを込めて話を
締めくくった。
【転載終了】
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先進国の中でも考えられない対応を
する国です。
考えていることは選挙の事ばかり。
いまだに気付かない国民。
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