前首相がかけまくる「安倍フォン」の威力
FRIDAYデジタル
【転載開始】
■「終わったはず」の前首相がかけ
まくる「安倍フォン」の威力
9/21(火)
野田聖子幹事長代行が4人目の総裁
候補として告示日前日に緊急出馬表明
し、自民党総裁選史上もっとも熱い戦い
がスタートした。
◆10年ぶりの連絡も。電話攻勢が
始まった
「どう?元気にしている。よろしく
頼みますね」
「いま、忙しいかい? 一段落した
らゆっくりメシでも食べよう。じゃ、
よろしくお願いしますね」
「いろいろ大変だろうけど、頼りに
しています」
自民議員の携帯電話が鳴る。
発信者が表示される時もあれば、見知ら
ぬ番号が表示される時もある。
電話に出ると、やや甲高い早口が聞こ
えてくる。
そして、せかせかと手短に話すと、
すぐに切れる。
電話の主は安倍晋三前首相だ。
自民党議員の間で「安倍フォン」と
呼ばれる前首相からの電話は、高市早苗
元総務相が総裁選に正式立候補してから、
日を追うごとに激しくなっている。
「正確に言えば、岸田がテレビ出演で
『モリカケ問題再調査』と口を滑らせた
瞬間から、安倍は各方面に電話し始めた。
高市擁立だよ。総選挙を控えて安倍チル
ドレンはなんとしても『選挙の顔』を
優先したい。一方で安倍は、河野や石破、
野田らを首相にはしたくない。せめて
岸田だったんだが、その話はご破算に
なった。それほどの怒りようだった」
(自民党閣僚経験者)
地元・山口県では
「10年ぶりに電話がきた」という県議も
いる。
安倍フォンの勢いは凄まじい。
◆直電に萎縮する中堅・若手議員たち
いまや安倍フォンは、党内若手議員に
とって「高市縛り」の呪文のようになって
いるという。
世間的には「終わった前首相」だが、
党内での力は保持している安倍の声がけ
だ。
中堅・若手の議員は萎縮し、河野支持を
表立っていうことはできない。
しかし、高市では選挙に勝てない。
1ヶ月後には首のかかった総選挙だ。
派閥と党実力者に従い組織と保身を
優先するのか、政治家としての矜持を
貫くのか、若手議員たちはその「選択」
を迫られている。歴史的な長期政権を
担った安倍は、まだオワコンではない
ようだ。
総裁選告示後の週末から、高市支援部隊
は一斉に「高市早苗」と書き込んだ総裁選
投票用紙をネット上に公開している。
自民党党員に向けたプロパガンダ作戦だ。
こうして「安倍・高市連合」は、自民党の
コア支持層を背景に、圧倒的な組織力を
見せつけるかのような情報戦術を展開して
いる。
「1回目の投票は、河野の勝ち抜けは
間違いないと大方は予想している。最大
注目なのは2位。岸田なのか、追い上げ
る高市なのか。当初は泡沫候補とまで
みなされていた高市が、まさかの猛追
をしているんです」(自民党幹部)
その理由は、
「遺族会、エネルギー業界、医師会の
一部、各宗教団体が、高市支持に回りそう
なのです。そしてなにより、全国各県連の
支部代表のうち細田派が11支部を占めて
いることです。他派閥はせいぜい2~5
支部代表をもっているだけなのに、細田派
の影響は絶大だということがわかるで
しょう」(同幹部)
自民支持層のいわば「古株」と、
最大派閥からの全力支持だ。
安倍フォンの威力は決して小さくない。
対する河野は、逃げ切りをはかり票の
積み増しに躍起だ。
一方、ロケットスタートを切った岸田文雄
の情勢は厳しくなった。
4候補が揃った日本記者クラブ主催の
討論会では、野田はもっともゆとりのある、
分かりやすい弁舌であった。
しかし、決選投票には進めそうにない。
「疑惑と体調不良で退場した前首相が
牛耳る総裁選です。この党が、いかに
旧態依然としているかがおわかりでしょう」
自民関係者は諦め気味にこう呟いた。
自民党員の「良識」が勝つのか、それとも
「伝統」が勝つのか・・・。
取材・文:岩城周太郎
【転載終了】
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世界は、高市氏を極右政治家とみて
います。
個人的には、中国の対応が違って
くるのではと推測します。
河野氏の場合、中国の挑発が減る
可能性も。
逆に、高市氏の場合は更に挑発が
強まる可能性も。
日本の衰退は止まりそうもないで
すね。
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