共産党・山添議員の不可解な書類送検の裏に官邸ポリスの政権忖度!
LITERA
【転載開始】
■共産党・山添議員の不可解な書類送検の
裏に官邸ポリスの政権忖度!
埼玉県警本部長に安倍晋三の元秘書官・
原和也が就任後、方針変更
2021.09.25
八代英輝弁護士の
「共産党はまだ暴力的な革命を党の要綱と
して廃止していない」というデマ発言に
よって日本共産党および野党共闘への攻撃
のやり口があらわになったばかりだが、
時間も経たないうちにまたも嫌がらせが
起こった。
共産党所属の山添拓・参院議員が鉄道営業法
違反(鉄道地内立ち入り)などの疑いで
書類送検された件だ。
山添議員といえば緻密で舌鋒鋭い国会質疑
で注目を集めてきた“共産党のホープ議員”の
ひとりだが、その山添議員が今月18日に自身
のTwitterで
〈2020年11月3日、休日を利用して趣味の
鉄道写真を撮りに行った際に、長瀞町の秩父
鉄道の線路を横断したことが、埼玉県警秩父
警察署から軽犯罪法違反であるとの指摘を受け、
本年9月16日付で送検した旨の連絡を受けまし
た〉と報告。
〈地域住民によって道がつけられ、水路に渡し
板がかけられていた箇所を、列車が接近してい
ない時間帯に、通行可能な道であるという認識
のもとに、約1秒程度で渡りました〉と事情を
説明し、
同時に〈軽率な行為だったと反省しています〉
と述べた。
つまり、「撮り鉄」として出向いた先で、
正式な踏切は設置されていないものの、住民
が日常的に線路を渡っているいわゆる
「勝手踏切」を渡り、そのことによって
山添議員は無断で線路に立ち入った疑いで
書類送検された、というわけだ。
たしかに踏切道以外で線路を横断する行為は
鉄道営業法に抵触するおそれがあるものだが、
一方、「勝手踏切」は国交省によると全国に
1万7000カ所もあるとされており、生活道路と
して黙認されていることも多い。
今回の山添議員の行動は慎むべきものだったと
はいえ、フェンスを破って侵入したわけでも
ないのに書類送検までされるのはやりすぎなの
では、という声があがった。
実際、現地取材をおこなった東京新聞による
と、農作業をしていた女性は
「渡ったらダメだと今回の件で初めて知った。
これを渡って警察沙汰になるのはかわいそう」
「渡れないと畑に行けなくて困る。警察にも
踏切をつくるよう言ってるけど対応してくれ
ない」とコメント。
事件になったことについては
〈地元では同情する声が聞かれ〉たという。
同様に、現地を取材したフジテレビも
「付近にある踏切の間隔は200メートルから
300メートルほど。そして、その踏切の間に
は線路を渡ることができる場所がいくつも
見つかった」
「付近の住民の一部にはこうした勝手踏切を
通っている人も多いという」とし、取材時に
踏切がない場所を渡る高齢女性に声をかけ、
「あっち(踏切がある場所)までずっと行く
んじゃ、本当に年寄りだから大変ですよ」と
いう声を伝えていた。
■埼玉県警本部長に就任した原和也は安倍の
元秘書官で、詩織さん事件を潰した
中村格警察庁長官の子分
かたや政権にかかわる政治家絡みの事件は
さんざん潰しておいて、少なくとも地元住民
は黙認されていると思われる行為で書類送検
がなされる──。
ネット上で
「選挙前だから共産党を狙ったのでは」と
いう声があがるのも当然だろう。
しかも、東京新聞はこの山添議員の書類送検
について、先日、警察庁長官に就任したばかり
の中村格氏を直撃。
「安倍首相にもっとも近いジャーナリスト」と
呼ばれていた元TBS記者の山口敬之氏の
性暴力事件では当時、警視庁刑事部長だった
中村長官が逮捕直前にストップをかけて逮捕
を潰した張本人だが、東京新聞の直撃に対し、
中村長官はこのような回答をしている。
「国会議員だし、送検の際に報告はあった。
これ取材? 捜査経過も含め、いきさつは全然
知らない。答えようがない。埼玉県警に聞い
てください」
「(山添議員を狙い撃ちしたのではという疑念
に対し)そんなバイアスがかかった話じゃない」
だが、中村長官は「狙い撃ち」説を否定する
が、今回の書類送検は不可解なことだらけだ。
山添議員が書類送検されたのは、もともと公安
が尾行してマークしていたという指摘もあるが、
秩父鉄道運輸部の担当者が東京新聞の取材に
「撮り鉄」対策として
「警察にも見回りをお願いしている」とコメント
していたように、現地は定期的に警察官が
パトロールしており、それにひっかかっただけ
という可能性もある。
しかし、いずれにしても、こうしたケースは
厳重注意で終わるケースが多い。
しかも、不可解なのは、警察官にとがめられた
のが昨年11月の話なのに、約10カ月も経った
いまごろになって書類送検されたことだ。
「しんぶん赤旗」の記事や本サイトの取材に
よると、山添議員はその日のうちに秩父署への
任意同行に応じ、対面聴取を受けたのはもちろん、
上申書も提出している。
もし、書類送検するなら手続きは十分であり、
すぐにしていたはず。
それをしなかったということは、ようするに
この時点では、注意ですませるつもりだったと
いうことだろう。
それが、10カ月後に方針が変わって、書類送検
となったのはなぜか。
じつは昨年11月から今年9月までのあいだに、
山添議員を書類送検した埼玉県警では、ある人事
があった。
今年2月15日、県警のトップである
埼玉県警本部長に原和也・警視監が着任している
のだが、この原県警本部長、2019年からの1年間、
安倍政権下で安倍晋三首相の秘書官を務めていた
人物なのだ。
しかも、この原氏は、警察庁で警備課長や
外事課長を歴任してきた公安警察のエリートで、
安倍・菅政権で“官僚の監視”を担った
杉田和博官房副長官や“野党やマスコミの監視、
謀略情報の仕掛け人”として暗躍してきた北村滋氏
に連なると目されてきた人物。
実際、先日の中村氏の警察庁長官就任と同じ人事
で第97代警視総監に昇格し、やはり安倍首相の
秘書官を2012年から2019年まで務めた大石吉彦氏
の後釜として首相秘書官に抜擢された。
つまり、原氏は現在の中村・大石ラインにも組み
込まれた、正真正銘の安倍・菅政権の
「官邸ポリス」のひとりなのだ。
この経緯と人事のタイミングを見たら、
埼玉県警は当初、厳重注意ですませるはずだった
のが、県警本部長に就任した“官邸ポリス”の原氏
がそのことをひっくり返し、総選挙前に書類送検
をぶつけろ、と指示したとしか思えない。
あるいは、中村警察庁長官がこんな細かい事件
まで知っていたところをみると、背後に中村長官
の意向があった可能性もある。
■書類送検の不自然さを指摘する声に御用・
読売新聞が大きなカウンター記事を出すも、
内容はフェイクだらけ
山添議員の書類送検はまさに官邸、政権に支配
されたいまの警察を象徴する謀略といえるが、
これを後押ししたのが、あの御用マスコミだ。
いくつかのメディアが「勝手踏切」が各地で
黙認されている問題を取り上げたり、東京新聞が
今回の書類送検について疑問を呈するような記事
を書いた途端、読売新聞が23日付で
「山添氏釈明に地元『心外』線路無断侵入疑い
『住民、道つけた』」というタイトルのカウンタ
ー記事をなんと6段も使って大々的に掲載したの
だ。
こんな小さい話にここまで紙面を大きく割く
というだけでも異常だが、記事の内容もほとん
どフェイクと言っていいシロモノ。
タイトルだけ読むと、山添氏の
「地域住民によって道がつけられ、水路に渡し板
がかけられていた」というコメントに、地元住民
が事実でないと怒っているかのような書き振りだ
が、記事を読むと、その根拠は
〈多くが「勝手踏切として使っていない」と強調
する〉という根拠のない解説と、
「地元の人が線路内に年中入っているように聞こ
える。そう思われたくない」という匿名コメント
くらい。
読売記事には、逆に、
〈山添氏がいうように「水路に渡し板がかけられ
ている」ような箇所もあった〉
〈住民らが線路を横断する「勝手踏切」として
使われている可能性もある〉
〈地域住民の一部は「線路の奥にある畑に行く際、
渡ったことがある」とした〉など、山添氏の言い
分を認めざるをえなくなったような記述もいくつ
かある。
当然だろう。ここが「勝手踏切」として使われ
ていることは、あの政権御用のフジテレビでさえ
報じていた事実。
それを捻じ曲げて、住民が事実でないと怒って
いるとするのは、無理がありすぎなのだ。
しかも、読売はこの記事のなかで明らかな嘘を
書いている。
山添氏の書類送検がこの時期になった理由に
ついて、
〈山添氏が政治活動で多忙であることなどを理由
に県警による対面での聴取にあまり応じず、弁護
士を通じた文書によるやり取りが多くなり、事実
関係の確認などに時間がかかったため〉
などと書いているのだが、前述したように、
山添氏は警察に咎められた当日、秩父署への
任意同行、対面聴取に応じ、上申書まで提出して
いるのだ。
それを「対面の聴取に応じなかったので、書類
送検が遅れた」って、フェイクにもほどがある
だろう。
ご存知のとおり、読売新聞は、加計学園問題で
「総理のご意向」文書について告発しようとした
前川喜平・前文科事務次官(当時)の違法性の
ない“出会い系バー通い”を官邸からリークされ、
社会面で大々的に報じたことがある。
このときも官邸の謀略に軽々と乗ったことを批判
されたが、今回も性懲りもなく、同じように
官邸ポリスとの連携プレーに走ったというわけだ。
いずれにしても、解散総選挙を目前に控えた
この時期の不可解な書類送検が、自民党政権の
言いなりになっている警察幹部=官邸ポリスの
政治的な野党共闘攻撃であることは明白だ。
総裁選の有力候補者はいずれも安倍・菅の息が
かかった人物だが、自民党政治がつづくかぎり、
この警察国家化はどんどんエスカレートしていく
ことは間違いない。
【転載終了】
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安倍政権から、日本は“尊敬されない国“
といわれ始めているとのこと。
“軽蔑される国“だけには、ならないで
ほしいですね。
中村格氏の事件もみ消しは海外でも報じ
られ、海外のドキュメンタリー番組も放映
された日本の司法の恥です。
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