自民候補が連呼「立憲が政権握れば日米同盟終わる」はフェイク!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■自民候補が連呼
「立憲が政権握れば日米同盟終わる」
はフェイク!
識者も「根本的に間違い」と指摘
公開日:2021/10/23
予想を上回る苦戦に焦っている証拠だろう。
公示直後から自民党は共産党の「閣外協力」
にロックオン。
脅迫めいた口調で「日米同盟」への影響を
異口同音に訴える。
野党が勝てば“この世の終わり”のような言い
ざまだが、本当か。フ
ァクトチェックが必要だ。
◇ ◇ ◇
野党系候補は全289選挙区の75%にあたる
217選挙区で一本化。
うち132選挙区で与野党一騎打ちが実現し、
その6割が大接戦だ。
尻に火がついた自民候補が語気を強めるのは、
主に立憲と共産の共闘批判。
アチコチで、
「天皇制や日米同盟を巡る主張を異にする政党
同士の理念なき野合」などと繰り返す。
その傾向は石原伸晃元幹事長(東京8区)や
桜田義孝元五輪相(千葉8区)ら野党統一の
新人にリードを許す候補ほど顕著だ。
選挙を仕切る甘利幹事長も
「政府の意思決定に、共産党の意思が入ってく
る。自衛隊や天皇制に対する考え方が全く違う。
体制選択選挙になる」と言ったほどだから、
恐らく全候補に、共闘批判の“あんちょこ”でも
配っているのだろう。
さらに踏み込んだのが、安倍元首相だ。
21日の応援演説で
「日米同盟は廃止、そして自衛隊は憲法違反、
これが共産党の基本的政策」と前置きして、
こう断言したのだ。
「共産党の力を借りて、立憲民主党が政権を
握れば日米同盟の信頼関係は失われてしまう」
「(安保法制を廃止すれば)日米同盟は、その
瞬間に終わりを迎えてしまう」
確かに立憲と共産などは市民連合を介して
締結した共通政策で
「安保法制、特定秘密保護法、共謀罪法など
の法律の違憲部分を廃止」を掲げている。
この共通政策の範囲内で共産の志位委員長は
「閣外協力」を、立憲の枝野代表と合意した。
■「米軍が守ってくれる」もウソ
安倍氏の言う通り
「立憲が政権を握れば日米同盟は終わる」
のか。
日米安保条約に詳しい国際ジャーナリストの
春名幹男氏に聞くと、
「日米同盟の基本的な出発点を理解していな
い」とこう言った。
「米国は在日米軍を必要としていない。日本
からお願いして駐留してもらっている。相手が
嫌がることをしたら出ていかれる。安倍氏の
見解はそんなところでしょうが、根本的に
間違っています。米軍から見て、日本は中国と
ロシア、北朝鮮を牽制する上で戦略的に重要な
位置にあり、広大な基地を何カ所も置ける貴重
な場所です。この認識は米国の国家安全保障
会議の文書にも記されており、おいそれと
手放すわけがない。過去にも日本で反米的政権
が誕生すると、撤退をにおわすことはありまし
たが、より良い条件を得るためのブラフに過ぎ
ませんでした」
安倍元首相の野党批判は、対米隷従意識の
表れだ。
「安倍氏は『日本がもし外敵から攻撃を受け
れば、米国の若者が血を流す』『自衛隊は少な
くとも米国が攻撃されたときに血を流すことは
ない』と主張。集団的自衛権の行使容認の解釈
改憲に突き進みましたが、安保条約では日本が
攻撃を受けても、米軍はNATO条約のように
『自国が攻撃された』とは見なさない。『日米
で共同で対処する』旨が定められているだけで、
それを安倍氏らは勝手に『必ず日本を守ってく
れる』と信じ込んでいるのです。その結果、
米軍の戦争に日本は基地だけでなく、人まで差し
出すことになってしまいました」(春名幹男氏)
日米同盟を持ち出す野党攻撃はフェイクだ。
悪質なデマに有権者はダマされてはいけない。
【転載終了】
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自民党だから日米同盟なのではなく、
日本だから日米同盟なのね。
それだけ、アジアでは日本の存在は
大きかったんだよ~ん。
そのことに、ただ使いやすいから利用
されているのが自民党だったというこ
とだけ。
なんちゃって。
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