日本人はなぜこんなに貧しくなったのか・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■「1億総貧乏社会」が出現?
日本人はなぜこんなに貧しくなったのか
公開日:2021/10/27
なぜ、日本人はこんなに貧乏になって
しまったのだろうか。
この30年間、年収はまったく増えて
いない。
OECD(経済協力開発機構)によると、
アメリカの年間平均賃金が6万9392ドル
(約791万円)なのに対し、
日本は3万8515ドル(約439万円)に
とどまっている。
約半分の水準だ。
韓国、イスラエルに負けている。
30年前と比べると、アメリカは48%増
だったが、日本は4%増にすぎない。
派遣、非正規社員の人たちは減収だろう。
バブル崩壊以降、つい最近まで政府、
および金融当局は世界一高い法人税率、
円高(2011年には1ドル=75円台)を
放置した。
加えて、デフレだ。
企業は生産拠点を海外に移した。
いわゆる、産業の空洞化である。
産業の空洞化は国内の雇用と購買力を
奪う。
消費は衰退する。
失業者が増え、賃金は上がらず、商店街
はシャッター通りばかりとなる。
日本の物価は安い。購買力がない
ためだ。
元気な飲食業は
物語コーポレーション(焼肉きんぐ)、
ゼンショー(回転寿司のはま寿司)、
トリドール(丸亀製麺)など安売り
チェーンばかりじゃないか。
■必要なのは成長戦略
なお、イギリスの地下鉄(TUBE)は
初乗り運賃が高いことで知られている。
何と4.9ポンド(769円)だ。
Oyster Card(日本のSuica、パスモなど)
を使うと、2.4ポンド(377円)だが、
それでも高すぎる。
東京のメトロは初乗り168円だ。
これを一気に769円に値上げしたらみんな
1~3駅は歩くだろう。
一方、総選挙では与野党がそろって、
「分配」と叫んでいる。
財源は?
「金持ち、有価証券売買益、企業増税を」
と。
しかし、これでは企業は海外に脱出、
経済は死んでしまう。
そもそも、日本には突出した金持ちは
いないし、所得1000万円以上の世帯は
全体の12%、1996年の19%をピークに
減り続けている。
これでは「1億総貧乏社会」の出現だ。
いま、求められているのは成長戦略では
ないのか。
なお、GDP三面等価の法則とは生産、
分配、消費が一致するということ。
要するに、生産(GDP)が増加しなけれ
ば分配、消費も増えないということだ。
すなわち、成長が不可欠である。
【転載終了】
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日本の貧困化は、小泉政権から竹中平蔵
が民間人閣僚として入閣してからですね。
非正規化を推し進め、派遣業種を拡大し
ていったからでしょう。
若者、特に女性の非正規が増え、年収
200万円以下の層が増えたからでしょうね。
同時に消費が減少していき、消費増税によ
り、益々加速していきました。
個人的にも、契約社員を4年経験してい
ますから分かります。
160万円(地方で時給1000円)の年収では、
生活することで精一杯で欲しいものも買え
ません。
※普通の派遣さんは、時給760円程度。
ましてや、物価が高い都市部では生活も
そうとう苦しいと思います。
会社が倒産してしまったら、何も残り
ませんからね。
岸田政権が、竹中切りを実行したら、
多少、評価が上がりますね。
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