自民・国光文乃議員陣営が“集団買収”!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■【違法証拠入手】
自民・国光文乃議員陣営が“集団買収”!
岸田首相応援演説のサクラ動員に
「日当5000円」
公開日:2021/11/11
岸田首相を見にいくだけで5000円ーー。
そんなオイシイ話が先の衆院選で実在した。
舞台は茨城6区。
野党一本化による激戦に苦しんだ岸田派の
女性候補陣営が駆使した“禁じ手”の
証拠文書を日刊ゲンダイは入手。
公職選挙法違反の「集団買収」の疑いは
濃厚で、国政選挙のたびに不正が飛び出す
自民党の体質と説明責任が問われる。
◇ ◇ ◇
「茨城6区、大激戦です。この厳しい選挙、
何としても国光文乃を勝ち抜かせていただき
ますよう岸田文雄からも重ねてお願い申し
上げます」
10月26日火曜の昼下がり、つくば駅前で
岸田首相はそう訴えて約20分に及ぶ応援演説
を締めくくった。
横でうなずくのは岸田派の国光文乃候補。
彼女は岸田首相の地元入りを4日も前から
SNSなどで猛烈に宣伝していた。
問題のファクス送付も同じ10月22日の
午前10時半すぎ。
日刊ゲンダイが入手したその「案内状」には
〈自民党総裁 岸田文雄氏 遊説への参加協力
につきまして〉とある。
送り主は「茨城県運輸政策研究会 専務理事」。
政策研は県内約1600の運送業者が加盟する
「県トラック協会」が1998年に設立し、
上部団体の「全日本トラック事業政治連盟」
は自民党の有力支援団体だ。
■日当支払いは常習化か
6区内の石岡・土浦・常総の
「関係支部長各位」に送った案内状には
岸田首相の演説日時と場所に加え、こう記し
てある。
<要請人員につきましては、問いませんが
最大で5名以内(略)参加者に対しまして、
日当5000円/人をお支払いさせていただきま
す>
選挙区内の「サクラ」動員に日当まで出す
とは穏やかではない。
公選法は選挙運動の対価に金銭を払える対象
は、事前登録したウグイス嬢など例外的な
一部の運動員に限ると厳格に定めている。
今回の選挙でも近畿ブロックで比例復活した
維新候補の運動員が、ビラ配布の見返りに
日当1万3000円を渡す約束をしたとして、
公選法違反容疑で逮捕されたばかり。
さらに日刊ゲンダイは
<国光あやの衆議院議員街頭演説日当>と
記された領収書も手に入れた。
日付の10月27日には安倍元首相が石岡市で
応援演説をしており、日当支払いの常習性
すら疑われる。
「公示直後に国光陣営は金子恭之総務相
や森雅子元法相らを応援に呼んでも20~30人
しか集められなかった。現職首相と元首相
が応援入りするのにメンツが立たないと
国光事務所側が相当焦った結果、カネに頼っ
たのではないか。10月29日には菅前首相も
地元入りしましたが、この日の動員にも日当
を出したようです」(地元政界関係者)
■違法濃厚の新たなサクラ疑惑
岸田首相、安倍元首相、菅前首相の応援演説
には「いずれも500人以上の聴衆が集まった」
(地元有権者)という。
5000円×500人×3回と単純計算で少なくとも
750万円を用意していたとしておかしくない。
その原資は誰が負担したのか。
日刊ゲンダイの取材に政策研は
「この件に関しては回答を控えさせていただ
きます」(担当者)、国光事務所は
「全く承知しておりませんので、コメントは
差し控えます」と文書で答えた。
「今回のケースは公選法が禁じる2つの買収
に当たる可能性があります。まず街頭演説を
盛り上げる仕事の対価として日当を払えば
『運動買収』。また、たとえ阿吽の呼吸であっ
ても現金を受け取る側が投票依頼と受け止めれ
ば『有権者買収』となり得ます。投票日直前、
数百人単位に金銭を渡したのなら、極めて悪質
性が高い案件です」
(公選法に詳しい神戸学院大の上脇博之教授)
禁じ手の成果か、国光氏は肉薄された
立憲候補を土壇場で振り切り、当選した。
地元広島の河井元法相夫妻事件に続き、再び
浮上した「集団買収」の疑い。
自派閥議員の新たな「サクラ疑惑」に、
岸田首相はどう落とし前をつけるのか。
【転載終了】
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自民党議員は、金銭疑惑がつきまとう
のが特徴ですかね。
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