立憲代表選 アッパーミドルに危機感なく

田中龍作ジャーナル


【転載開始】


■立憲代表選 アッパーミドルに危機感なく

 2021年11月26日


 今のところ野党第一党である立憲民主党

の代表選は、30日に投開票。

間もなくに迫る。泉健太、逢坂誠二、

小川淳也、西村智奈美。

4陣営とも懸命の戦いを繰り広げている。


 全国遊説の最後は25日、横浜で飾った。

安倍スガ政治からの脱却、カジノ反対、

衆院選挙の反省、社会の立て直し・・・

4候補はノドも張り裂けんばかりにして

訴えた。皆、真剣だ。


 だが、心を揺さぶられない。

共同通信とFNN産経の世論調査で政党支持率

が維新に抜かれたのに、危機感らしきものは

欠片も感じなかった。


 政治家にとって最も怖いのは選挙だ。

だが、この党を覆っているのは

「連合がついているので何とかなるさ」の

お気楽さだ。


 桜木町駅前での街宣の後、会場を近くの

ホテルに移して候補者討論会が行われた。

質疑応答で横浜の有権者から連合依存を

厳しく問われた4候補は次のように答えた。

要約。

 

小川候補:連合との関係は良好であるよう

に努めている。選挙で連合に依存しては

ならない。


泉候補:我々は連合と労働政策で歩調を

合わせて政策を提案してゆく。

最初から(連合に)依存しちゃいけない。


西村候補:連合は私が落選中も政府で仕事

をしている時(民主党政権下で厚労副大臣)

も一貫して支援を続けてくれた。


連合は重要なパートナー。

逢坂候補:私たちの党は働く皆さんの味方。

連合との関係は大事。

コミュニケーションをしっかり取ってゆく。


 「選挙で依存してはならない」などと

エクスキューズを付けながらも、皆、

連合ベッタリだった。

改めて驚いた。そして呆れ返った。


 連合傘下でヌクヌクと暮らせる労働者は、

全労働者の中でもほんの一握りに過ぎない。

炊き出しや食料配布に非正規労働者が列を

作る。

貧困が深刻化しカップヌードルが高級食品

の部類に入りそうなほどだ。


 少数派のアッパーミドルによって支えら

れているのが立憲である。

体質のコペルニクス的転換でもしない限り、

党勢回復は望めないだろう。


【転載終了】

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 アッパーミドルが引退したら、「連合」

は消滅する危機では?


 若い人達は、立憲に投票していない様

な気がします。


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