お金のプロが教える自分年金の貯め方・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■浜矩子さん 蓄えは「普通預金と定期預金だけ」の深いワケ
お金のプロが教える自分年金の貯め方 2017年8月28日
どうやらサラリーマンは公的年金をアテに
できなくなるようだ。
年金の支給開始年齢は現在の65歳から75歳に
改悪されるのは確実で、老後の資金は自分で
なんとかするしかないだろう。
そこで、お金のプロたちを直撃、どんな「自分年金」で
備えているのかを聞いた。
今月3日に65歳になった同志社大大学院教授の
浜矩子さんは、来年3月に定年を迎える。
普通のサラリーマンであれば、老後生活に突入だ。
支給される年金がいくらかを確認し、日々のやりくりに
アタマを悩ませるところだが……。
「成り行き任せというか、手元にあるお金を普通預金
の口座に放り込むだけで、それを何かで運用するような
こともしていません。気が向けば定期預金に組み替える
ぐらい。銀行にとっては面倒な客ですよね。預金保険の
保険料率が高いので、普通預金はどんどん減らしたい
はず。実際に営業の電話も頂戴しますが、金融商品に
興味がないので、丁重にお断りしています」
すでに60歳から、50歳まで勤めた三菱総研の
厚生年金と企業年金、私学共済の年金を受け取っている。
金額は合わせて月15万円ほどとか。
そのほかに「三菱総研時代に会社で明治生命の人に
勧誘されて入った」という個人年金がある。平均的な
サラリーマンの老後の姿といえそうだが、ちょっと違う
のは不動産の存在だろう。
母親と2人で暮らす築40年以上の世田谷の自宅は、
敷地が100坪ほどと広い。
これでも母親が祖父母から相続する際に半分になった
そうだが、狭いマンションのローンの支払いに四苦八苦
のサラリーマンからすれば、うらやましい限りである。
しかも、本人はまだまだ働く。同志社大では大学院の
教授に限り、大学側が必要とする場合は1年契約で
70歳まで働くことができるという。
浜さんは来年も同大に残ることが決まっている。
それもあって、「老後」という言葉にもピンと来ないそうだ。
「自分にとっていつからが老後なのか、そもそも“老いた
あと”って何を指すのか。それに経済は原理原則で将来
の見通しを出すことができますが、これから自分の人生
がどうなるかなんて分からないでしょ? そんな不確かな
ことに備えようとして知恵を絞る時間があれば、締め切り
の原稿をせっせと書かないと。その方が大事です」
■「貯蓄から投資へ」に踊らされるな
その結果、「自分年金」と呼べる資金は、銀行預金だけ。
ただし、これには“成り行き任せ”という以外の理由も
ちゃんとある。
「アホノミクスは“貯蓄から投資へ”と旗を振り、国民の
資産形成を安全性の高い預金から危険性が高い金融
商品へとシフトさせようとしています。金利まで低くして
“自分で投資しないとダメですよ”とあおっている。これは
株式市場に流れるカネを増やすことで株高を演出する
ため。国民の資産形成を考えているからではありません。
でも、将来に対する不安が高い人ほど“何とかしなければ”
と悩み、一獲千金を想像させるような言葉に惑わされ、
引っ掛かり、振り回される。それでいつか“こんなはず
じゃなかった”と後悔するのです。バブルの頃も“財テク”
という言葉に振り回され、ふらふらと株に手を出してひどい
目に遭った人は大勢いました。銀行預金は法制度で守ら
れている度合いが高い。これから子供の教育や住宅の
購入などで資金が必要な若い人ほど、規制がもたらす
安全性の内側にとどまることを考えるべきです」
素人は鉄火場に出入りしない方が賢明だ。
【転載終了】
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浜氏は、「アベノミクス」当初から批判していた方ですが、
氏の予想通りの状況になりましたね。
欧州が金融緩和から引き締めに舵を切ったのも
何れ金融クラッシュが起こるという予測からでしょう。
唯一、日本だけが緩和を継続しています。
「アベノミクス」と日銀のインフレ2%未達の失敗を
隠すため続けざるを得ない?
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