大阪府と読売大阪本社が包括協定・・・

ファクトチェック・ニッポン!


【転載開始】


■大阪府と読売大阪本社が包括協定・・・

 監視すべき対象との距離の近さは

 報道への信頼を奪っていく

 公開日:2022/01/05


 「猫」がヒットして去年の紅白に

も出場したDISH//のリーダーで若手

アーティストの北村匠海さんが元日

のテレビで「今年の目標は?」と

問われて「止」と書いた。

そして「去年はヒット曲が出たが、

ここで一度立ち止まって自分たちに

ついて考える年としたい」という

趣旨の話をした。

あの小倉智昭さんが「恐ろしい才能

の持ち主」と評価した若者は、恐ろ

しいほどの冷静さで自分たちを見て

いた。


 しかしそうはできない人たちがい

る。

去年の暮れにある記者会見に出て

それを感じた。

12月27日に大阪府庁で行われた大阪府

と読売新聞大阪本社が包括協定を結ぶ

という会見(写真)だ。


 協定は、教育・人材育成、情報発信、

安全・安心、子ども・福祉、地域活性化、

産業振興・雇用、健康、環境、および

この協定の目的に沿うさまざまな取り

組みについて、両者が連携・協働を促進

させていくものだという。


 会見で吉村洋文知事も、読売新聞

大阪本社の柴田岳社長も、この協定に

よって報道にいかなる影響も及ぼすこと

はないと語ったが、その根拠は、

大阪府から取材制限や逆に取材便宜を

受けることはないとする協定の文言

だった。


■圧力ではなく自己規制


 しかしこれで懸念が払拭されるとは

ならない。

メディアの問題は多くが第三者からの圧力

ではなく自己規制に起因するからだ。

NHKに25年いた私にはそれが痛いほどわか

る。

そして読売新聞がNHKと極めて似た組織で

あることも経験で知っている。


 協定に2025年に大阪で開かれる万博への

協力が記されている点も気になった。

そこで「今回、万博についての話も入って

いるが、記者、デスクの中に自己規制が働く

という懸念はないのか?」と柴田社長に問う

た。

吉村知事には、「大阪府という巨大な行政

機関が、一つのメディアと特別な関係を結ぶ

というのはよくないと私は思うが?」と問う

た。

2人の回答は「(影響を受けるほど)やわで

はない」といったものだった。


 この協定に懸念を示す記事を出したところ、

TBSと横浜市との包括協定などを例に、

「他でもやっている」

「なぜ大阪府と読売新聞だけ批判するのか」

といった批判が寄せられた。

調べると地方紙と地方の自治体との協定など、

全国でメディアと自治体の連携がひとつの

流れになっているということだ。


 ここで批判に応える。

報道機関を標榜するメディアが取材対象である

行政機関と包括的な協定を結ぶというのは、

いずれも好ましくない。


 会見の後、読売新聞のオンライン記事に

「吉村洋文知事、休日の筋トレ姿を公開!


 たくましい筋肉に黄色い声殺到『カッコ

良すぎ』『キャー!』」という記事が掲載

された。

系列の報知新聞が取材した記事のようだが、

報道機関が掲載する記事ではない。

また、大阪本社の元日の紙面には、大きく

「万博特集」が掲載されたが、検証という

記事ではなかった。


 読売新聞の判断は、厳しいメディア環境を

生き残るための賭けなのだろう。

しかし、監視すべき対象との距離の近さは、

やがて報道機関への市民の信頼を奪っていく。

「止」まれるのか。それが問われている。


【転載終了】

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 読売は元からこのような新聞社です。


 前にも書きましたが、橋下維新を

つくったのは読売と言われていますから。


 ここまで、政治に深く関わる報道機関

は世界中見ても共産圏だけでは。


 「資本主義国の中で最も社会主義の

発展した国」と言われる所以でしょうね。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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