対北朝鮮“中ロ結託”で強まる米国包囲網・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■友好関係アピール 対北朝鮮“中ロ結託”で強まる米国包囲網
2017年9月11日
6回目の核実験を強行した北朝鮮への追加制裁
決議案を協議している国連安全保障理事会が11日
(日本時間12日未明)、開かれるが、紛糾必至だ。
米国は「最強の措置」(ヘイリー国連大使)を求めて
全面禁輸などの採択を目指すが、常任理事国の
拒否権を持つ中ロは態度を硬化。
ヘタをすれば、空中分解しかねない。
先週のBRICs首脳会議で協調を確認したロシアの
プーチン大統領と中国の習近平国家主席は、
国連安保理への牽制を強めている。
プーチンが主役の東方経済フォーラムには日中韓の
ほか、北朝鮮代表団も招聘。経済協力を深めた。
筑波大教授の中村逸郎氏(ロシア政治)は言う。
「ロシアはこのところ、北朝鮮との友好関係を
アノ手コノ手で宣伝しています。中でも話題なのが、
現地紙『モスコフスキー・コムソモーレッツ』(7日付)
が報じた国境地域の朝ロ交流事業です。スパイの
出入りに神経をとがらせるロシアでは、国境エリア
は連邦政府発行の入域許可証なしでは立ち入れ
ない。このタイミングでの取材許可は、強い政治的
メッセージと受け取られているのです」
モ紙は北朝鮮と国境を接し、鉄道で結ばれる
沿岸部のハサンに入り、連邦政府が2015年に
建設、管理する“朝ロ交流館”を紹介。
金日成主席と金正日総書記に並んで、プーチンの
肖像画が掲げられ、北朝鮮労働者の巡礼スポット
になっているという。両国の密接な関係をアピール
するにはもってこいというわけだ。
■中国は「先制攻撃したら北支援」
ミサイル発射が懸念された9日、建国69周年記念日
を迎えた北朝鮮にプーチンは祝電を寄せ、
「ロシアと朝鮮の関係は友好と相互尊重の立派な伝統
に基づいている」などとエール。
一方、中国からは要人の式典出席や祝電は確認され
なかった。
「建国記念日に中国が動きを控えたのは、北朝鮮問題
のイニシアチブをプーチン大統領に委ねたからでしょう。
安保理採択を急ぐ米国は修正案も視野に入れているよう
ですが、中ロは一切妥協しないとみています」
(中村逸郎氏)
中国は米国に、先制攻撃すれば北朝鮮を支援する
と警告し、中国企業への制裁も報復措置を取るとやり
返したという。そして、プーチンの狙いは北朝鮮問題を
利用した対ロ経済制裁の解除。
しぶとく引っかき回し続けるのは間違いない。
【転載終了】
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中・ロの対応は想定内だと思いますが、
欧州が米国から距離を置き始めているのが気になりますね。
現状では、日本とサウジが米国寄りなのですが、
イスラエルでさえロシアとの関係を重視してきているようです。
ロシアは、米国の経済制裁解除を狙ってるのでしょう。
安倍首相が米・ロの仲介が出来ればだいぶ違うのでしょうが、
荷が重いでしょうかね。
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