自画自賛の笑止 株高も求人増もアベノミクス成果にあらず・・・
日本経済一歩先の真相
【転載開始】
■自画自賛の笑止 株高も求人増もアベノミクス成果にあらず
2017年10月20日
安倍首相が連日、選挙の応援演説でアベノミクスの
「成果」と称し、細かな経済統計を並べている。
とりわけ強調したがるのは、株価の21年ぶりの
高値圏と有効求人倍率のバブル期超の高水準だ。
はたして、これらが「成果」と言えるのか。
まず株高は日本に限った現象ではない。
世界の株式市場が活況に沸き、米、独、韓など
各国の主要株式指標が相次ぎ過去最高値を更新。
先進国で更新していないのは、日本ぐらいなものだ。
米MSCI算出の世界株価指数が今年に入って
2割上昇したのに対し、日本株の上昇率は11%に
とどまる。
むしろ、日本は世界同時株高に出遅れているのだし、
日銀や年金資金などに支えられた「官製株高」で
あることも忘れてはいけない。
とても、アベノミクスの「成果」と胸を張れる状況ではない。
8月の有効求人倍率は1・52倍。
43年ぶりの高水準は少子高齢化が招いた深刻な
人手不足を反映している。
若者の人口が減り、定年後も嘱託などで働いていた
「団塊の世代」も65歳を越え、続々リタイア。
15~65歳の「生産年齢人口」は急減している。
それこそ安倍首相が解散表明で語った「国難」の一つが
表面化した数字で、自慢して回っている場合ではない。
毎月の現金給与総額は横ばいで、賞与は減っている。
正社員の求人倍率が1倍を超えても、非正規雇用は
安倍政権の5年弱で250万人近く増えた。
安倍首相は「経済成長の流れを中小企業に広げる」と
力説するが、中小企業の収益力はマイナス続きだ。
どこにも自画自賛できる材料はないのに、街頭演説
で安倍首相はこれ見よがしの態度だ。
本来なら「頑張っているけど、効果はまだ」と言うべき
ところを、「民主党政権時代には成し得なかった」と
誇らしげである。
アベノミクスの幻の成果という煙幕を張り、もり・かけ
疑惑から逃げ回る。安倍首相の嫌な本性が表れて
いるが、自民が大勝すれば「みそぎ」ムードになり
そうで、つくづく腹立たしい。
かような経済状況では消費税率を上げる前に、
国債依存度を減らすべきだが、安倍政権は日銀に
国債を買わせまくり。
国債発行残高は政権発足直後から来年度末には
160兆円も増える見込みだ。
そのうえ、首相は消費税アップの増収分の使途を
借金返済から子育て支援に変えるというから、
日銀の異次元緩和も財政健全化も出口は遠のく
ばかりである。
今年4~6月期のGDPの成長率は、速報値の
年率換算4%から改定値で2・5%へと大幅に
下方修正された。
まさか、選挙前に役人が政権側におもねり、
数字をごまかしたわけではあるまい。
ただ、アベノミクスが総括されず自民が大勝すれば、
必ず今以上に「忖度の嵐」が吹き荒れるのは間違い
ない。
【転載終了】
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官製株高には、日銀のETF(上場投資信託)の
買い入れが貢献しており。
年6兆円のペースで増えています、残高は20兆円を
超えています。
これは日銀自己資本約8兆円の3倍近くになっており、
リスクが拡大いています。
このまま買い入れを続けると、リスクが確実に蓄積して
いくでしょう。
日銀は後戻りできないところまで来ているのかも?
最終的には、預金封鎖、デフォルトとなる可能性を
経済の専門家も指摘しています。
ジム・ロジャースの「安倍首相が日本の経済崩壊させる」、
という予言は、多分、このことを指摘しているのでしょう。
最近では、名のある大手企業の不祥事や大きな損失、
そして、海外企業Ⅿ&Aの失敗などが多発しており、
不安要素が拡大しています。
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