「米朝開戦」なら日本も標的・・・

日刊ゲンダイDIGITAL

【転載開始】


■「米朝開戦」なら日本も標的

 そもそも、アメリカと一緒になって圧力を

かけても、北朝鮮が核開発をやめるはずがない。

圧力が解決策にならないことは、とうに証明

されている。

過去、国連で9回も制裁決議が採択されたが、

まったく効果がなかった。

ロシアのプーチン大統領が「制裁は無意味だ。

草を食べてでも核開発はやめないだろう」と

喝破した通りである。


 なにより、北朝鮮に核開発を断念させるためには、

中国の協力が不可欠なのに、アメリカと一緒に

「中国包囲網」を築こうとしているのだから、

支離滅裂もいいところだ。


 「北朝鮮の核開発をストップさせるためには、

最後は“米・朝”の2カ国が話し合うしかない。

問題は話し合う環境をどうつくるか。キーと

なるのが、中国であり、ロシアです。日本に

やれるとしたら、米、中、ロの3カ国をどう

つなぐかでしょう。なのに、安倍首相は中国と

敵対し、ひたすらアメリカと一緒になって

『話し合いではなく圧力だ』と拳を振り上げている。

これでは、北朝鮮を無用に刺激するだけです」

(外交評論家・小山貴氏)


 なのに、安倍首相はトランプと呼吸を合わせて

北朝鮮を挑発しているのだから信じられない。

万が一“米朝開戦”となったら、日本も深刻な

打撃を受けることを理解していないのではないか。


 米軍が北朝鮮を攻撃するとなったら、在日米軍

基地から爆撃機や戦闘機が飛び立つことになる

だろう。

日本は“日米安保条約”に基づいて米軍に燃料、

食料、弾薬を供給することになる。

そうなったら、北朝鮮が日本を攻撃対象にするのは

間違いない。

はたして、“日米蜜月”のために動員される松山選手

は、この状況を理解しているのだろうか。


■日米同盟が日本の危機を招く

 このまま安倍首相に外交をやらせていたら、

日本は大変なことになる。


 そもそも、安倍外交は発想が古すぎる。

アメリカと蜜月なら、日本の国益は守られると

考えているようだが、ほとんど冷戦時代の発想

である。


 もはや、アメリカに従っていれば安全という時代

ではない。

むしろ、安倍首相のように隷属していたらアメリカの

戦争に巻き込まれる恐れが強くなるのが現実である。

北朝鮮危機だって、本来、日本は無関係のはずである。

北朝鮮が対峙しているのは、日本ではなく、アメリカ

だからだ。

もし、安倍首相が金正恩を挑発せず、日本に

米軍基地がなかったら、北朝鮮から狙われる理由も

なかったはずである。


 「安倍首相は、日本の国益ではなく、アメリカによる

世界秩序を守ろうとしているだけです。国力が落ちた

アメリカは、同盟国にアメリカの肩代わりをさせようと

している。それに対して多くの同盟国は、かわしたり、

はねつけたりしています。ところが、日本の安倍首相

だけは率先して引き受けようとしている。最悪なのは、

安保法を成立させ、集団的自衛権の行使を可能に

してしまったことです。これまで日本は、憲法9条を

口実にして、アメリカの要請を突っぱねてきた。しかし、

もう断る口実がない。いずれ日本は、アメリカが築いた

世界秩序を維持するために、地球の裏側まで自衛隊

を派遣することになりかねません」

(政治評論家・本澤二郎氏)


 いったい、誰のための“日米蜜月”なのか。


■中国包囲網も失敗

 安倍首相がフザケているのは、この5年間、

外交成果が皆無なのに、エラソーに「地球儀を俯瞰する

外交だ」「積極平和主義だ」などと、“外交の安倍”を

気取っていることだ。


 「世界50カ国以上を訪問した」と胸を張っているが、

やったことは気前よく国民の税金をバラまいただけで

ある。どんな国だって、カネをくれれば歓迎し、ヨイショ

するだろう。なのに、自分を世界のリーダーだと勘違い

しているのだから、バカ丸出しである。


 そもそも、安倍外交は矛盾だらけだ。トランプ大統領と

“蜜月関係”を築こうとしながら、アメリカと利害が一致

しないロシアのプーチン大統領にもいい顔をしているの

だから、支離滅裂もいいところである。


 プーチンと19回も会談し、経済協力もしている

安倍首相は、本気で北方領土が返還されると信じて

いるらしいが、ロシアからしたら、北方領土に米軍基地

が置かれる恐れがあるのに、返還するはずがない。

安倍首相は、外交のイロハ、国際政治の初歩も知らない

のだから話にならない。


 よくもまあ、薄っぺらな外交をやりながら「外交の安倍」を

気取れるものだ。


 血道をあげている「中国包囲網」も完全に失敗に

終わっている。

いまや、中国が主導する国際開発銀行「AIIB」には、

世界70カ国が加盟している。

先進国のなかで加盟していないのは、日本とアメリカ

くらいのものだ。


 「どの国も中国と上手に付き合おうとしているのに、

安倍首相は包囲網までつくろうとしているのだから

どうかしています。アメリカだって、中国と本気で敵対

するつもりはない。ウィンウィンの関係がベストだと

判断しています。安倍首相はあまりにも幼稚です」

(本澤二郎氏=前出)


 どうして国民は、総選挙で自民党を大勝させて

しまったのか。


【転載終了】

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 本日のブログは、イバンカ補佐官とトランプ大統領の

訪日に合わせた記事が中心になってます。


 アメリカの北朝鮮対応はロシアと中国の

出方次第でしょうか?


 欧州もアメリカに一定の距離を置きはじめていますので、

ロシアとの関係からも慎重な対応になるでしょう。


 今回のトランプ外交は、中国がメインでしょうね?


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