米ロが裏で握っていた北対話再開シナリオ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■安倍首相は孤立 米ロが裏で握っていた北対話再開シナリオ
2017年11月12日
潮目が一気に変わるのか。
核・ミサイル開発を強行する北朝鮮をめぐり、
対話再開のアドバルーンが打ち上げられた。
米紙ワシントン・ポスト(電子版)が報じた米国の
ユン北朝鮮担当特別代表のオフレコ会合での
発言で、北朝鮮が核・ミサイル開発を60日間
停止すれば、米国は直接対話に向けたシグナル
と見なす考えを示したという。
北朝鮮は9月15日のミサイル発射以降は
武力挑発を控え、沈黙を守っている。
「北朝鮮問題のキーパーソンは北朝鮮外務省の
崔善姫北米局長、ロシアのブルミストロフ特任大使、
ユン代表の3人です。崔局長は9月末にモスクワを
長期訪問し、ブルミストロフ大使と核・ミサイル問題
への対応を協議している。ベトナムで開催中のAPEC
首脳会議は、北朝鮮をのぞく6者協議関係国のトップ
が顔をそろえています。トランプ大統領はアジア歴訪
を終える14日にも、北朝鮮のテロ支援国家再指定に
ついて結論を出すとみられている。このタイミングで
ユン代表の発言が流れたのは、米国が対話再開に
かじを切る用意があるとのメッセージです」(外交関係者)
日米首脳会談で「圧力を最大限まで高めていくことで
完全一致した」と高揚した安倍首相は、完全にハシゴを
外された。
2泊3日のベッタリ接待で空手形をつかまされ、
“取引”したのは米国製防衛装備品の大量購入。
ビジネスマンのトランプは日本を飛び立った途端に
トーンダウンし、韓国では「軍事的行動ではない
全ての可能な手段を使ってこの問題を解決する」に
とどめ、圧力強化に反対する中国では「経済的な圧力
を強めていくことで一致した」と後退した。
■プーチンが気にする「平昌五輪」と「大統領選」
北朝鮮問題のカギを握る米ロ首脳会談は、
開催日程をめぐって両国の説明が二転三転。
ドタバタで見送られたが、そもそも北寄りのロシアの
プーチン大統領は、対話再開に前のめりだという。
筑波大教授の中村逸郎氏(ロシア政治)はこう言う。
「米ロ会談の最重要テーマは対話再開のスケジュール
になるとみられていました。その背景にあるのは、
プーチン大統領が抱える2つの課題で、来年の韓国・
平昌冬季五輪(2月9~25日)への参加の是非と、
2度目の2選を目指す翌月の大統領選(3月11日)です」
ベトナム入り前にシベリアに立ち寄ったプーチンは
現地工場を視察。
従業員から「五輪参加はどうなるんですか?」と直撃され、
「来年の2月だったな」と応じる様子が9日夜のニュース
番組で放送された。
プーチン政権にとって、それだけ懸案事項だからだ。
ロシアはドーピング問題を抱え、五輪参加に黄信号が
ともる。
世界に誇る軍事力とスポーツ大国を国威発揚に利用する
プーチンにとって、五輪は大統領選の結果に直結する。
「五輪を仕切るIOC(国際オリンピック委員会)に最も
影響力があるのは米国です。五輪参加が国是のような
ロシアからすれば、その見返りに北朝鮮を抑え込む
くらいの寝技は造作もない。ロシアも北朝鮮も参加と
なれば開催国の韓国にも花を持たせられますし、
国際社会が案じる米朝軍事衝突も回避できる。平昌
五輪のエントリー受け付けは1月29日までですから、
ユン代表の言う『60日』とも符合します」(中村逸郎氏)
モリカケ隠しの「国難突破解散」に血税600億円を
注ぎ込んだ安倍首相は許し難いが、こうなってくると
小物ぶりが際立つ一方だ。
【転載終了】
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隣国である日本が対話を主導しなければならないのに、
トランプ氏に煽られ、圧力の強化を主導をしています。
万一の武力衝突となれば、韓国は大変な脅威に
晒されます。
安倍首相のような圧力強化の政策をとれないのは
当然です。
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