座間事件「実名報道はやめて!」黙殺された遺族たちの嘆願 ・・・
女性自身
【転載開始】
■座間事件「実名報道はやめて!」黙殺された遺族たちの嘆願
11/14(火)
《私は親として、娘を守ってやる事が出来ませんでした。
最後の親のつとめとして、娘をこれ以上、世間のさらし者
にしたくはありません。ただ、ただ、出来るだけ静かに
見送ってやりたいのです》
福島県の17歳高校3年生の母親が、この文章を
書いたのは11月9日、神奈川県座間市「9人惨殺」事件の
白石隆宏容疑者(27)が逮捕された9日後。
殺された娘の顔写真や実名を報じることをやめてほしいと、
訴えるための書面だった。
しかしほとんどの報道機関が、この嘆願を黙殺したのだった。
11月10日未明、座間市のアパートで切断された9人の
遺体が見つかった事件で、警視庁は新たに8人の身元を
確認したと発表した。
これを機に、大手テレビ局、新聞社はこぞって被害者たちの
実名報道に踏み切った。
だが、全国紙の社会部記者は次のように語った。
「いちはやく身元が特定された東京都の23歳女性に
ついては、11月6日の時点で、遺族が警視庁を通じて、
各報道機関に文面を送っています。それは《亡くなった
娘の氏名報道はお断りするとともに……》という一文で
始まるものでした」
そんな要請があったにも関わらず、
23歳女性の実名は報じられ続けたのだ。
「10日未明に、残り8人の身元が判明したことを
警視庁は会見で発表しました。そして遺族たち
からの文面を報道各社に配布したのです」
それは8人の被害者たちの遺族や、
遺族が依頼した弁護士たちによる9枚の“要請書”だった。
冒頭で紹介した福島県の17歳高校3年生の母親による
直筆書面も、そのうちの1枚だ。
遺族たちが求めていたのは取材の自粛と、顔写真や
実名報道をやめることだった。
《どうか、私達の気持ちを考えていただき、娘の実名・
写真掲載による報道は一切ご遠慮ください》
(神奈川県の21歳女性の母親)
《今後とも本人及び家族の実名の報道、顔写真の
公開、学校や友人、親族の職場等への取材も一切
お断り致します》(群馬県の15歳高校1年生の遺族たち)
このように被害者遺族たちが団結して強く要請したにも
関わらず、実名・顔写真報道は続けられたのだ。
「遺族に配慮して匿名報道を続けたのは一部の
スポーツ紙ぐらいでした。遺族たちがここまで強く
要請した背景には、座間事件が抱える2つの特別
な事情があります。1つは、“死にたい”などと語って
いた被害者たちがいたこと。もう1つは、白石容疑者
が被害者女性たちに性的暴行を加えていたと、供述
していることです」(前出・社会部記者)
埼玉県の17歳高校2年生の遺族の依頼を受けた
弁護士は、本誌にこう語った。
「ネットで騒がれるぶんには、遺族も見ないように
するという対抗策がありますが、大メディアが報じて
いる場合、避けることが難しくなります。テレビをつけ
れば、亡くなった子や、自分たち家族のことが報じられ
ているわけですからね。朝も夜もなく、遺族たちは
苦しみ続けているのです」
【転載終了】
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この記事が出る少し前から、
ネットでは「死者に人権はないのか」と
報道機関に対しての批判が噴出していました。
週刊ポストの記事でも、
「大新聞・テレビの凋落が止まらない」と特集してますね。
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