高齢者施設で“手遅れ死”多発・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■高齢者施設で“手遅れ死”多発・・・

 第6波死者数突出の大阪では6割超の施設

 が医療提供ナシ

 公開日:2022/02/26


 第6波の新規感染者数は減少傾向が見ら

れるものの、死者数は高止まりが続く。

最も深刻なのが高齢者施設だ。

医療が行き届かずに命を失う“手遅れ死”が

多発している。


 厚労省によると、14~20日の1週間に

全国で発生したクラスターは、過去最多の

1253件。

高齢者施設などの「福祉施設」が699件と

最も多く、「学校・教育施設」276件、

「医療機関」179件をはるかにしのぐ。

「飲食店」はわずか9件だった。


 死者増も高齢者施設が震源地だ。

読売新聞の集計によると、都内の高齢者施設

で療養中の死亡例は1月が3人だったのに対し、

今月は23日時点で35人に上る。


 高齢者施設の入所者が感染しても、軽症

なら施設内療養となることが多い。

問題は急変した時だ。

高齢者施設は医療機関ではなく、すみやかに

病院に入る必要があるが、対応が追いついて

いないのだ。

もともとリスクの高い高齢者だけに、治療の

手遅れは死に直結する。


■3月にも第6波死者が1万人超え


 第6波の死者数が突出している大阪の

衝撃データがある。


 18日の大阪府新型コロナウイルス対策本部

会議の資料によると、17日時点で陽性者が

複数発生している高齢者施設と障害者施設は

426施設。

入所者の陽性者3125人のうち、入院できて

いるのは349人(11%)にすぎない。


 さらに、426施設のうち、病院での治療や

往診など「医療介入」があったのは、

158施設(37%)。

実に6割超の施設は医療機関の手が届いて

いないことになる。


 「今頃、政府は高齢者施設の3回目接種を

急いでいますが、効果が出るのはまだ先。

急変し、すぐに入院できなければ、手遅れ

で死亡するケースは避けられません。当面、

高齢者施設を中心に死者数が高止まりする

可能性があります」

(医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏)


 第6波(1月~23日)の死者数は4196人。

足元(23日までの1週間平均)の1日当たり

の死者数228人が続けば、来月にも第6波の

死者は1万人を超える計算だ。


 24日の参院予算委員会で、岸田首相は

高齢者施設に医療が届いていない問題につい

て「施設への医療従事者の派遣単価の拡充

など強化を行っている」と答弁。

カネを積めば何とかなると思っているのか。

高齢者施設の前倒し接種に“ブレーキ”を

かけた岸田政権の罪は大きい。


【転載終了】

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 確か、大阪で「BA・2」の市中感染が

確認されていませんでしたかね。


 ピークアウトする前に第7波に移って

しまわなければいいのですが。


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