ロシア軍の離反がプーチン大統領暴走のブレーキに・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■ロシア軍の離反がプーチン大統領暴走の
ブレーキに “重鎮”退役大将が異例の辞任要求
公開日:2022/03/01
プーチン大統領の暴走を止めるのは
ロシア軍か──。
ロシアがウクライナへの軍事侵攻に踏み
切ってから6日。
ウクライナ軍をはるかにしのぐ軍事力を
持ちながら、ロシア軍は大苦戦している。
国の独立を守ろうとするウクライナ兵と
異なり、ロシア兵は「戦争の大義」に
首をかしげ、士気も下がっているという。
プーチン統領への不満は募る一方だ。
◇ ◇ ◇
もともとウクライナ侵攻は、軍関係者
からも疑問の声が上がっていた。
退役将校でつくる「全ロシア将校の会」の
会長を務めるレオニード・イワショフ
退役大将(78)の「公開書簡」
(1月31日に会のHPに投稿)は衝撃だ。
イワショフ退役大将は
NATO(北大西洋条約機構)の東方拡大に
も断固反対しているタカ派だ。
プーチン政権も支持してきた。
しかし、ウクライナ侵攻には強く反対して
いる。
「公開書簡」によると、NATOの脅威は
差し迫っておらず、ウクライナへの
軍事侵攻は「権力と国民から盗んだ富を守る
手段だ」とバッサリ。
「プーチン辞任」まで求めている。
軍OBの“重鎮”が辞任要求するのは異例のこと
だ。
■低い士気「何のための戦いなのか」
軍事ジャーナリストの前田哲男氏はこう
言う。
「最前線のロシア兵も、イワショフ氏と同じ
思いではないか。アフガン戦争中の1983年
に捕虜となったソ連兵にインタビューした時、
兵士が『何のために戦っているのか、分から
なかった』と語ったのを思い出しました。
ウクライナに送り込まれた兵士も侵攻の必要
性に疑問を抱いているように見えます。しか
も、銃を向ける相手は“兄弟国”です。兵士は、
訓練と聞かされて派兵されたとも報じられて
いる。ロシア軍の士気が上がらないのは当然
です。キエフ陥落が難航しているのもロシア
兵の低い士気が影響しているのでしょう」
さらに、ロシア兵のやる気の低下を加速
させそうなのが、国際決済システムのSWIFT
からのロシア排除だ。
SWIFTが利用できないと、ロシアは
外貨取引が封じられ、ロシア通貨「ルーブル」
が暴落する。
28日の外国為替市場でルーブルは過去最安値
の1ドル=119ルーブルをつけた。
ルーブル急落と物価高騰が進めば、兵士の給料
も目減りする。ますます士気は萎えるだろう。
「プーチン大統領がこのまま戦争を続け、
ロシア兵の犠牲者が増えれば、兵士の不満は
大義なき戦争を強いたプーチン氏に向かうで
しょう。戦争反対の訴えは、退役大将の“公開
書簡”もそうですが、ロシア国内でデモまで
起きています。旧ソ連以来、見られなかった
現象です。戦争が長期化する前に、ロシア国内
の声によってプーチン氏の暴走が止まるのを
期待したい」(前田哲男氏)
ソ連の秘密警察「KGB」出身のプーチン統領
は、国内警察は牛耳っているが軍は門外漢。
完全に掌握していない可能性がある。
ロシア軍の離反が戦争にブレーキをかけるのか。
【転載終了】
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最終的には、ロシア国民がプーチンを
支持するかで決まるのでは。
今は、大義なき戦争の情報を知ってい
る一部の国民が戦争反対デモをしていま
すが、戦争反対気運がもっと拡大してい
くことが大事ですね。
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