欧米で過熱するプーチン大統領“錯乱”キャンペーン・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■欧米で過熱するプーチン大統領“錯乱”
キャンペーン
情報戦激化でロシアは内部崩壊危機
公開日:2022/03/02
ロシアのウクライナ侵攻を巡り、なんとか
開催にこぎ着けた両国代表団による停戦協議
も難航必至とみられる中、プーチン大統領の
“錯乱”ぶりが盛んに報じられている。
20年以上も君臨する独裁者の「精神状態」
不安説が広がれば、ロシア国内の世論は
急速に「反プーチン」に傾きかねない。
現実味を帯びるのが、プーチン体制の内部
崩壊だ。
◇ ◇ ◇
ロシア軍によるウクライナ侵攻開始から
7日。
以前からプーチン大統領を知る米国の関係者
からは、「プーチンは計算高い人間だったが
今回は大きな過ちを犯した」
(ロバート・ゲーツ元米国防長官)、
「新しいプーチンは危険だ」
「何かがおかしい」(ルビオ米上院議員)
といった声が上がる。
先月、プーチン大統領と会談した
マクロン仏大統領も「2019年12月の首脳
会談で会っていた人物とはもはや同じでは
なかった」と周囲に打ち明けたと報じられ
ている。
確かに、ウクライナと停戦協議開催の
交渉中に核使用をチラつかせるなど、
プーチン大統領の言動は常軌を逸している。
しかし、「錯乱」を伝えているのは、
揃って欧米関係者。
どうも西側諸国のキャンペーンのようにも
映る。
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)
はこう言う。
「これは、欧米諸国による情報戦の一環だ
とみられます。『精神異常』説のみならず
『体調不良』説も流れている。こうした
情報に触れて、最も影響を受けるのはロシア
国民です。『プーチン大統領に任せていて
大丈夫か』と、国民の間で不安が広がる。
それこそが欧米の狙いでしょう。ただでさ
え、ロシア国内では厭戦ムードが漂ってい
る。欧米は、ロシア世論を『反プーチン』
に導こうとしているのではないか。プーチン
大統領も支持を失えば侵攻を続けるのは
難しくなるでしょう」
■ロシア側のSNS制限は「アラブの春」
再来への恐怖心
実際、ロシア国内からは「反戦」の声が
上がってきている。27日の国連気候変動に
関する政府間パネル(IPCC)の非公開会合
では、ロシア代表のオレグ・アニシモフ氏
が「この戦争を防ぐことができなかった
全てのロシア人を代表し、謝罪を表明させ
て欲しい」と発言。
フィギュアスケート選手のエフゲニア・
メドベージェワも24日、SNSに
〈悪夢のように早く終わってほしい〉と
投稿し、暗に「反戦」を訴えた。
全国各地で反戦デモも続々と起きている。
この状況にイラ立ちを募らせたのか、
プーチン大統領は意に沿わないメディアに
報道規制をかけ始めた。
「攻撃」「侵攻」といった表現について
「偽情報の流布」に当たるとし、
国内メディア10社に記事の削除を命令。
さらに、国内でのフェイスブックや
ツイッターの使用にまで制限をかけた。
「2010~12年に中東で独裁政権が大規模
デモによって次々に倒された『アラブの春』
では、フェイスブックやツイッターが市民
の結束を生み、大きな役割を果たしました。
政権の腐敗や堕落を、SNSを通じて多くの
市民が共有、拡散したのです。結果、数十年
にわたり続いた独裁政権が、わずか数カ月
で崩壊した。ロシア政府がSNSに制限をかけ
たのは、『アラブの春』と同じことが国内
で起きかねないと懸念したからでしょう。
プーチン大統領の焦りは相当なものだと思い
ます」(五野井郁夫氏)
プーチン体制は内部崩壊するのか。
追い込まれれば、ますます“錯乱”し、予想外
の行動に出るかもしれない。
■「戦争犯罪」「ジェノサイドだ」ハリコフ
当局が悲痛な訴え
ロシア軍はウクライナ都市部への攻撃を
一段と激化させている。
北東部の第2の都市ハリコフを包囲する部隊
は市街地に向けて集中的に砲撃を加える
無差別攻撃を行っており、首都キエフでは
テレビ塔が攻撃され、大きな爆発が起き、
ウクライナ当局によると5人が死亡した。
民間人を含む犠牲者が一気に拡大しかねない
状況だ。
ロシアのショイグ国防相は1日、ロシア軍
は目的を達成するまでウクライナでの
軍事作戦を継続すると表明。停戦交渉も
先行き不透明だ。
ハリコフではロケット弾を使った集中砲撃
で住宅地などが被弾。被害は中心部にも及び、
当局によると、少なくとも10人が死亡し、
35人が負傷した。
激しい攻撃に地元当局者は「ハリコフで起き
ているのは戦争犯罪。ジェノサイド(集団虐殺)
だ」と訴えている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、
ハリコフへの攻撃で「ロシアはテロ国家と化
した。決して忘れず、決して許さない」と
述べた。
交戦が続くキエフ一帯でも緊迫の度合いが
増している。
キエフ北方では約64キロに及ぶロシア軍の車列
の存在が伝えられている。
ロシア国防省報道官はキエフにある情報機関の
施設に攻撃を加えるとして、施設近くの住民に
避難を勧告した。
テレビ塔への攻撃は、これを受けて行われた
可能性がある。
【転載終了】
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今回のウクライナ侵攻は、プーチンと
側近4人で決めてしまったようですね。
しかも、5人の内、4人が元KGB出身の
ようです。
軍部の反乱がおこるか、民衆のデモが
拡大していくかですね。
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