首都キエフ「市街戦」突入危機 ・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■首都キエフ「市街戦」突入危機

 プーチン大統領“武闘派”シリア兵

 投入の狙い

 公開日:2022/03/08


■【緊急現地リポート】


 ウクライナの首都キエフを包囲する

ロシア軍は、いよいよ“市街戦”突入の

準備を開始したようだ。

米紙ウォールストリート・ジャーナル

によると、ロシア政府は200~300ドル

の報酬と引き換えに、市街戦の経験が

あるシリア人兵士を募っているという。

いまだ内戦が続くシリアから兵士を集め

るのは、キエフの陥落に本腰を入れ始め

たということだろう。

市内の緊張感は高まっている。


 ◇  ◇  ◇


 「キエフ中心地では、ロシア軍の銃弾

は一発も飛んでいません。でも、『ドー

ン』という地面を揺さぶるような爆撃音

が徐々に近づいてきています」


 大統領府や政府機関が集まるキエフ

中心地で取材を続けるジャーナリストの

田中龍作氏は、日刊ゲンダイにこう話し

た。


 ここ数日、市街地から大統領府へと

続く主要な道路を塞ぐように、治安部隊

や市民が「バリケード」を設けていると

いう。

2メートル弱の鉄骨3本を組んだ

「戦車止め」と、巨大なコンクリート

ブロック、高さ10~20センチのカメラ

の三脚のような形の「マキビシ」の3種

を平行に並べた防壁だ。


 「さらに、コンクリートブロックの上

に市民が大量の土のうを並べ始めていま

す。戦地における『土のう』は、防衛の

基礎中の基礎。バリケードの重量が増す

ことで、戦車や装甲車の突破を封じる

効果が期待できますし、戦闘員にとって

も『弾よけ』の面積が増えます。治安

部隊や市民の緊張感は高まっていますが、

士気は高いように見えます」

(田中龍作氏)


■戦車止め、マキビシ、土のう・・・

 バリケードで護衛


 機関砲を積載したウクライナ軍の

ピックアップトラックも、中心地を行き

交うようになったそうだ。


 「私は過去にアゼルバイジャンなど

複数の紛争地を取材した経験がありま

すが、小回りの利くピックアップトラ

ックの戦闘能力は非常に高いのです」

(田中龍作氏)


 AFP通信によると、ウクライナ義勇軍

は、ロシア軍の侵攻を阻止するため、

キエフ西部を流れる川に架かる橋を爆破。

ロシア地上軍侵攻への対策が急ピッチで

進んでいる。


 恐ろしいのは、ロシアが市街戦に強い

シリア兵を募集していることだ。

シリアでは、市街戦を中心とした泥沼の

戦争が10年以上も続いている。

ロシアは2015年から戦争に介入し、

現アサド政権の後ろ盾になっている。


 シリア兵は戦車と歩兵を組み合わせた

「突撃」を得意とする“武闘派”との見方

がある。

キエフ侵攻に加わると、戦況はどうなる

のか。


 軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は

こう言う。

「ロシア政府がシリア兵を募集する狙いは、

単純に兵士の数を増やしたいということで

す。ロシア正規軍の死者が増え過ぎると、

政権としては不都合なわけですから、海外

兵を増やしたいということでしょう。恐ら

く、シリア兵には戦車や歩兵による突撃と

いった高度な作戦は期待していないと思い

ます。そもそも言葉が通じないので、緊密

な連携が必要な高度な作戦には参加させな

いのではないか。あくまで『歩兵』として

使うつもりでしょう」


 人口300万人のキエフで市街戦が

始まったら、凄惨な状況になるに違いない。


 ロシア政府はキエフなどで「限定的停戦」

に入り、民間人避難のための「人道回廊」

設置を発表したが、果たしてどうなるのか。


【転載終了】

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 シリアは、ISがこの機に乗じて体制を

整え、シリア国内で攻撃を仕掛けてくる

かも?


 何しろバックがあそこですから。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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