東京がホテルだらけで大余剰になる・・・
Business Journal
【転載開始】
■東京がホテルだらけで大余剰になる
2020年の東京オリンピック・パラリンピック
開催に向けて、東京のホテル建設ラッシュが
止まらない。
野村不動産は「NOHGA HOTEL(ノーガホテル)」の
ブランドでホテル運営に参入する。
「野村」と思いがけない幸せを意味する「冥加」を
掛け合わせた造語の「ノーガ」をブランド名とした。
野村不動産は新設した野村不動産ホテルズを
通じてホテル事業に参入する。
第1弾は、2018年秋に東京・上野にノーガホテルを
開業する。
客室数130室の宿泊特化型。
宴会場などの設備はない。
平均客室単価は2万円前後で、宿泊客の半数は
外国人を想定。
初年度の売上高は8~9億円を見込んでいる。
今後、東名阪の3大都市圏に2000室を展開。
各ホテルは100~150室が基本で、ひとつの拠点に
投下する事業費は50億円としている。
ホテル事業には、土地持ち企業の鉄道や
不動産・デベロッパーなどが相次いで参入した。
大手不動産では三井不動産、三菱地所が
野村不動産に先行している。
三井不動産は10月5日、東京・銀座8丁目の
旧日航ホテル銀座の跡地に、宿泊特化型の
新ブランド「ホテル ザ セレスティン銀座」を
開業した。
三井不動産は都市型ホテル「三井ガーデンホテル」
や宿泊特化型の「セレスティン」で5800室を
提供しているが、これを20年までに1万室規模に
拡大する計画だ。
三菱地所はグループ会社を通じて
「ロイヤルパークホテル」を運営している。
野村不動産(持ち株会社は野村不動産H)は
売り上げ規模では、三井不動産、三菱地所、
住友不動産、東急不動産ホールディングスに
次いで5位。
上位4社が総合不動産と括られるのに対して、
野村不動産は、これまで「プラウド」マンションの
一本足打法とみられてきた。
ホテル事業に参入して「ノーガ」を「プラウド」と並ぶ、
有力ブランドに育てることを狙っている。
野村不動産のホテル参入に関して
「なぜ今頃、ホテルなのか」と、不動産担当の
アナリストからは疑問の声が聞こえる。
不動産サービスの世界大手、米CBRE東京本社が
まとめた日本のホテル市場の動向調査によると、
17年から20年ごろまでに主要8都市で、
16年対比で約6万5000室、26%増える。
東京は25.6%増の約2万5000室が新たに供給される。
みずほ総合研究所の調査を基にした試算では、
20年に東京で1万6700室が不足することになって
いるが、米CBREのデータでは東京は“ホテル過剰”
になる。
東京オリンピックの頃には、ホテルはつくりすぎに
なっているということだ。
オリンピック特需をビジネスチャンスと捉えて空前の
ホテル開発ラッシュになっているが、逆に供給過剰に
なる懸念が強まっているのだ。
東京オリンピック後の景気後退期には、閑古鳥が鳴く
シティホテルが続出することになるかもしれない。
野村不動産のホテル進出は吉と出るか凶と出るか。
後者の可能性を否定できない。
(文=編集部)
【転載終了】
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2019年から大不況になるというのは、
五輪前から予測されていますが、
建設ラッシュが終わるのも2019年。
五輪を目当ての建設なら、文中の予測もあり得ます。
融資をしている銀行にも影響が出るということに
なるのでしょうね。
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