日銀・黒田総裁の交代説が急浮上したワケ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■アベクロ崩壊か 日銀・黒田総裁の交代説が急浮上したワケ
2017年11月29日
そろそろ動きだすかもしれない――。
金融界がざわついている。
「日銀の黒田東彦総裁の任期は来年4月までです。
続投か、交代か。12月に入ったら“ポスト黒田”選び
が本格化する可能性があります」(市場関係者)
10月の総選挙で自民党が圧勝したことから、
兜町は「アベクロ継続に間違いない」と、
黒田続投でほぼ一致していた。
「海外投資家を中心にアベノミクスは継続すると
思い込んでいます。もし黒田総裁が交代となれば、
その前提が崩れます。株価急落の恐れも出てき
ます」(ちばぎん証券の安藤富士男アナリスト)
だが、実はここへきて黒田交代説が急浮上している。
理由のひとつは、1998~2002年に日銀の審議委員
を務めた中原伸之氏の存在だという。
「中原氏は、今夏ごろから黒田総裁の役割は終わった
ので、交代したほうがいいという趣旨の発言をしていま
すが、先月あたりから、再び複数のメディアに登場して
交代を主張しています。中原氏は安倍首相のブレーン
として知られる人物だけに、市場は不安にかられてい
ます」(金融関係者)
それだけではない。黒田総裁の発言内容が、
以前と微妙に異なってきたのだ。
今月13日にスイスのチューリヒで行った講演では
金融緩和の方向転換をにおわせた。
「黒田総裁が掲げた2%の物価上昇は当分、実現
不可能です。でも、自らその旗印をおろせない。だから、
自分は2%上昇に向けた道筋をつけたので、あとは
次期総裁に任せるというわけです」(前出の金融関係者)
後任候補には、日銀の中曽宏副総裁や雨宮正佳
理事らが取り沙汰されている。
「黒田総裁の続投が最有力だと思いますが、金融
緩和の軌道修正を行うなら、金融政策に通じた日銀
の有力候補にバトンタッチする可能性はあるでしょう。
ただしその場合は、市場が大規模緩和の継続に疑問
を抱き、円高リスクにさらされる恐れがあります」
(ニッセイ基礎研究所専務理事の櫨浩一氏)
緩和継続を印象づけるとすれば、安倍首相に近い
駐スイス大使の本田悦朗氏や米コロンビア大学の
伊藤隆敏教授の起用もあり得る。
一部には安倍首相の信任が厚い金融庁の森信親長官、
アジア開発銀行の中尾武彦総裁を推す声もある。
ポスト黒田を巡る駆け引きが激しくなりそうだ。
【転載終了】
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前から黒田総裁が辞めたがっているという情報は
ありましたが、「自分は2%上昇に向けた道筋をつけた」
というが、結局実現はできず、投げ出すということでは?
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