露アルミ大手ルサールが異例の「反戦声明」・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■露アルミ大手ルサールが異例の「反戦声明」

 ブチャ虐殺調査要求と紛争早期終結を求める

 公開日:2022/04/12


 ロシア大手企業が「反戦」に立ち

上がった──。

ロシアのアルミニウム生産大手

「ルサール」のベルナルド・ゾンネベルト

会長(オランダ国籍)は7日、

ウクライナ・ブチャの民間人虐殺について

の調査や戦争の早期終結を求める声明を

発表した。

ロシア企業はウクライナ侵攻について沈黙

を保ってきたが、コメントするのは異例だ。


 声明はブチャの残虐行為が報じられ、

同社が衝撃を受けたと説明。

加害者の名指しこそ避けたが、

「兄弟殺しの紛争の早期終結を望む」

「この犯罪は徹底調査されるべき」

「実行犯の厳しい処罰を求める」とズバリ

だ。


 ルサールは5大陸で事業を展開する

多国籍企業。

世界3位(シェア6%)のアルミ生産を誇る。

創業者でロシア人のオレグ・デリパスカ氏

は「アルミ王」と称されるオリガルヒ

(大富豪)。

1990年代のエリツィン政権下で、ビジネス

を拡大させてきた。

プーチン政権発足当初は「微妙な距離」が

指摘されていたが、プーチンの権力基盤が

盤石になるにつれ、従順になったという。

EUはデリパスカ氏を「プーチンに近い」

として制裁対象にしている。


 デリパスカ氏は侵攻直後から「早期停戦」

を訴えているが、ルサールの会長声明は企業

として「戦争終結」を求めている。


 「非人道的な戦闘が激化する中、ルサール

は危機感を強めたのでしょう。世界に展開

する企業として声明を出し、プーチン政権と

一線を画す立場を強調したかったのだと思い

ます」

(筑波大教授の中村逸郎氏=ロシア政治)


 ルサールの声明はロシアの世論を動かす

可能性を秘めている。


 「大きな意味があります。個人では難しく

ても、組織で声を上げれば怖くないとルサー

ルの反戦声明に刺激され、企業や地方自治体

など組織単位で反戦の声が広がる可能性があ

る。プーチン大統領が『勝利宣言』を目指す

5月9日の対独戦勝記念日は各地で式典が行わ

れますが、ボイコットする団体が出てくるか

もしれません」(中村逸郎氏)


 ロシア国内の反戦世論は広がるのか。


■放送中に乱入し抗議のロシア人女性は

 独紙記者に


 ロシア政府系テレビの放送中に「戦争反対」

のメッセージを掲げて抗議し、世界的な注目

を集めたマリーナ・オフシャンニコワさん

(43)が独ウェルト紙で、記者として働く

ことになった。同紙が11日、発表した。


 フリーランスとしてウェルト紙で記事を

執筆したり、同紙のテレビチャンネルに

定期的に出演したりするという。


 オフシャンニコワさんはマクロン仏大統領

からの亡命の提案を「私は愛国者だ」と断り、

ロシアにとどまっている。 


【転載終了】

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 世界もロシア産製品が入らず大変なの

ですが、ロシア企業もそれ以上に大変な

状況なのでしょう。


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