「さらばプーチン」ロシア若者がアルメニアなどに続々脱出
東京新聞
【転載開始】
■「さらばプーチン」
ロシア若者がアルメニアなどに続々脱出
ウクライナ侵攻抗議
専門職多く「頭脳流出」
2022年4月19日
ウクライナ侵攻に抗議するロシア人の
若者らが次々と祖国から逃げ出している。
中でも黒海近くの内陸国アルメニアには
IT技術者ら専門家や反政権派の若者ら
数万人が押し寄せ、プーチン政権が倒れ
る日を待ち望む。
彼らの合言葉は「さらばプーチン」だ。
「プーチンがいなくなるまでロシアに
は戻らない」。
3月にアルメニアに移住したナスチャさん
(22)は言い切る。
母国との別れを決意させたのはロシア軍
によるウクライナ侵攻だった。
「若い世代は侵攻が始まってから両親
や祖父母と口げんかばかりするように
なった」とナスチャさん。
若者は1991年に独立したウクライナを
見て育ち、親近感も。
軍の侵攻には強い違和感を抱いている。
ナスチャさんは、ロシアの高等経済学院
を卒業したエリートで、独スポーツ用品
大手アディダスの支店で販売データの分析
を担当。
しかし、警察当局が反戦デモを暴力で抑え
込む様子に衝撃を受け、楽しかった職場と
自宅を捨てる覚悟ができた。
「アルメニアなら顔と名前を出し、自由に
意見も言えるから」と笑う。
一方、中高年層にはプーチン大統領の
支持者が多い。
モスクワで暮らす家事代行の女性(56)は
「ロシア人にとって、ほとんどの国が敵に
なった。先祖の墓を捨てて出国するなんて
考えられない」と話す。
侵攻には批判的でも、プログラマー男性
(27)のように「見知らぬ国に渡る勇気は
ない」と尻込みする人が一般的だ。
そんな中、アルメニアには毎日最大で
6000人ほどのロシア人が到着する。
このほか、イスラエルやトルコ、
ジョージア、カザフスタンにも大勢の
ロシア人が移住。
2月24日の侵攻開始後、10万人を超える
人々がロシアを脱出したとみられ、大半
は専門職の若者たちで「頭脳流出」も
進んでいる。
アルメニアの首都エレバンでは、移り
住んだロシア人がウクライナへの連帯を
示す集会を開いたり、SNS(交流サイト)
にプーチン批判を書き込んで発信したりと
自由に活動。
ロシア国内では最長禁錮15年の罪に問わ
れる行為だ。
法律家のアンドレイさん(27)はロシア
で兵役拒否を広める反戦活動を続け、
当局ににらまれてアルメニアに脱出した。
「ロシアでは軍人を崇高な存在と受けとめ
る市民が多い。でも、現実は全く違う。軍
は非人間的な組織だ」と語る。
また、ロシアの野党指導者
アレクセイ・ナバリヌイ氏(45)=詐欺罪
などで服役中=の陣営で活動してきた
ビーカさん(22)は、反戦デモ参加中に
逮捕。
保釈され初公判が開かれる直前、着のみ着
のままでアルメニアに逃れた。
ビーカさんは、ナバリヌイ陣営がエレバン
で運営する無料宿泊所に滞在し、家電修理
の仕事で食いつなぐ。
「ロシアは異様な国になってしまった。今
の祖国を見るのは残念でならない」と、
悔しさをにじませた。
【転載終了】
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西側の企業が撤退した後の経済に不安
を持っているのでしょう。
それより、プーチンが君臨していれば、
西側の制裁が解除されないと考えている
のでしょうかね。
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