ドネツク州での戦勝パレード中止・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■ドネツク州での戦勝パレード中止・・・
プーチン大統領「5.9勝利宣言」断念
でヤケクソ暴走の兆候
公開日:2022/04/30
ウクライナ東部の制圧に向け、
攻撃を続けているロシア軍。
来月9日の対独戦勝記念日が迫る中、
ドネツク州で予定していた戦勝パレード
を断念した。
「勝利宣言」に暗雲が漂う一方、
プーチン大統領は核使用への姿勢を強め
ている。
ブラフなのか、それとも本気なのか。
◇ ◇ ◇
インタファクス通信によると、
親ロシア派武装勢力「ドネツク人民共和国」
トップのプシーリン氏は28日、来月9日の
戦勝記念日にパレードを行わないと表明。
東部での戦闘が来月中旬以降も続くとの
見通しを示し、州全域を完全制圧した後
に改めてパレードを実施する方針だという。
東部制圧はプーチン大統領にとって、
メモリアルデーを祝うための必須条件
だったはず。
ドネツク州マリウポリでは、ロシアの
傀儡副市長がパレード実施の意向を示して
いた。
パレード中止は裏を返せば、東部での
「勝利宣言」を事実上、諦めたということ
か。
筑波学院大教授の中村逸郎氏
(ロシア政治)がこう言う。
「ロシア軍は予想以上に東部制圧に苦戦し
ています。そもそも軍の官僚主義が根深く、
陸海空の横のつながりや部隊内の連携が
うまくいっていないことが今回の軍事侵攻
で露呈しました。東部制圧後のパレード
直前にプーチン大統領が現地を電撃訪問す
るか、リモートで祝福を述べるのではない
かと考えていましたが、実現は難しいで
しょう。パレード中止は『勝利宣言断念』
に等しいと思います」
★核攻撃や大戦勃発へのトーンを高めて
いる
今後の戦況で懸念されるのは、プーチン
大統領がチラつかせている核使用の可能性
だ。
プーチン大統領は27日、議会向け演説で
「必要があれば我々は他国が持たない手段
を用いる」と核攻撃を示唆。
ウクライナ侵攻に第三国が介入した場合は、
「電光石火の対応を取るだろう」と強調し
た。
恐ろしいのは、第3次世界大戦まで見据え、
ヤケクソ気味になっているフシがあることだ。
ロシアのメディアを分析している
「ロシアン・メディア・モニター」による
と、国営ニュース専門局
「RT(旧ロシア・トゥデイ)」の
マルガリータ・シモニャン編集長は26日、
テレビ番組で
「ウクライナに屈するか、第3次世界大戦に
なるか。我々の指導者(プーチン)を鑑み
れば、私は第3次世界大戦の方が現実的だと
思う」などと発言したという。
核使用や大戦勃発を念頭に
「どうせいつかは皆死んでしまうのだから」
とまで言い放っている。
いつか死ぬのだから、核を使おうが世界
大戦になろうが構わない──。
メチャクチャな理屈だが、
「ロシアによる軍事侵攻はない」という
国際社会の予想を裏切ったプーチン氏で
ある。
本気で核攻撃に踏み切るつもりなのか。
「今後、ロシア軍が狙っているウクライナ
南西部オデーサでの攻防が激しくなりそうで
す。ウクライナはオデーサを取られてしまう
と内陸国家になってしまい、穀物の輸出など
ができなくなる。オデーサに近いモルドバや
ルーマニアにとっても痛手です。ルーマニア
はNATO加盟国であり、NATOがオデーサへ
の攻撃を見過ごすとは考えにくい。オデーサ
を巡る攻防激化を予想して、プーチン大統領
は戦術核の使用を含め軍事作戦のトーンを
高めています。『NATOが出てきたら、核
攻撃も世界大戦も辞さない』と国際社会に
見せつけているのです」(中村逸郎氏)
プーチン大統領の暴走を止める術はない
のか。
【転載終了】
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ロシアの洗車や装甲車、戦闘機の
損害が大きく、戦死者も多数となり、
ロシア国民もおかしいと思うのでは?
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