戦費と戦死軍人数から見えてくるロシア・ウクライナ侵攻の限界点
MONEY VOICE
【転載開始】
■終戦は近い?
戦費と戦死軍人数から見えてくる
ロシア・ウクライナ侵攻の限界点
2022年5月5日 ※抜粋
■ロシア軍の戦費は1日2.6兆円超
欧州系のコンサルティングファームの
分析では、2月24日からの最初の4日間で
280億ドルの戦費がかかったようで、
それ以降は1日200億ドルの戦費が延々と
かかっている状況のようです。
年間の防衛予算が610億ドル強ですから、
これは結構すさまじい数字です。
もともと保有している兵器・弾薬・
補給品・ミサイルの発射などで、兵器・
武器は相当に消耗していることが見えてき
ます。
とくに大量保有されていた戦車と攻撃
ヘリコプターは相当数が破壊されており、
冷静に見ると向こう数年以上、
もとの兵器保有レベルには戻らない計算
です。
極端な話、もはや「核兵器」しかワーク
しないという、恐ろしい話も出回り始めて
います。
■わずか2ヶ月で戦死者数は1万5,000人
以上
また、ロシアメディアのReadovkaが
迂闊にも発表した直近のロシア軍の損害
では、ウクライナでは1万3,414名が戦死、
7,000名が行方不明、沈没した戦艦モスクワ
では死亡者・行方不明者を合わせて216名
以上という、かなり大きな損害を出してい
ることがわかります。
英国の国防省も約1万5,000人のロシア兵
が死亡していると見積もっているとしてい
ますから、この数字はかなり正しいのでは
ないかと推察されます。
さらに、このロシア兵士の戦死の数字に
は入らないのだと思われますが、ウクライナ
に派遣した傭兵8,000名のうち4割近い
3,000名も戦死しているとのこと。
これを加えると、決してロシアの戦況は有利
に展開しているわけではなさそうな状況です。
もちろん、軍隊に所属する人数から考えれ
ば、今回の戦死者はまだまだほんの一部と
いう見方もあります。
しかし、アフガニスタン駐留のロシア軍の
10年間の戦死者数が1万4,000人であること
を考えれば、かなり大きな数字です。
■司令官が続々と命を落としている?
この戦争では、たった2か月強で現場の
司令官も驚くほど命を落としており、
そもそもまともな命令系統が維持できて
いないとの指摘も出始めています。
ウクライナについては、徴兵したばかりの
新兵をいきなり大量投入したと言われており、
こうした兵隊がウクライナ市街で結構やりた
い放題の略奪や市民の自宅への放火を行って
いることもわかってきているようです。
ただ、この新兵たちはチェルノブイリの
事故に対する知見がまったくなく、
高放射線エリアに踏み入って被ばくしたり、
持ち帰ってはいけない放射性物質を土産にし
て、かなりの被ばくを被っているとの報道も
出ており、戦死以外にも大きなダメージを
受けた兵士が多数存在することがわかって
きています。
■ロシア・ウクライナとも戦争継続は困難
ロシア軍内ではかん口令が敷かれている
ようですが、これだけの兵士が戦死したの
であれば、当然、仲間の兵士の士気の低下
が考えられますし、なにより戦死した兵士
の家族から惨状が広がることは十分にあり
えます。
戦争のコストを含めて、ここからロシア
が長くウクライナで戦争を継続することは、
非常に困難なところに差し掛かっている
ことがおぼろげながら見え始めているのが
現実です。
プーチンは相変わらず涼しい顔をして
いますが、国家運営という視点でいいます
と、この戦争を仕掛けたことによる損失は、
外から見ているよりはるかに莫大なものに
なろうとしているようです。
ウクライナは、国の復興のために日本円
で70兆円以上の資金が必要であることを
西側諸国に訴求しています。
一方、ロシア軍がしでかした自らの軍隊
による損失は、どうもそれ以上の金額と
なる様子。
ここから延々を戦争を続ければ、経済的に
国家破綻に陥らざるを得ないところにいる
のは間違いなさそうです。
■この戦争に落とし所はあるのか?
この戦争、果たして誰がどのような落とし
どころを作って終結させるのか。
このことが非常に大きな問題になってきてい
ます。
足もとでは、バイデンにも、
ボリス・ジョンソンにも、EUの面々にも、
まったくそうした調整能力がないことが非常
に危惧されます。
果たしてこの戦争、どういう決着が図られ
ることになるのでしょうか。
妙な破滅的な状況に陥らないことを切に願い
ます。
【転載終了】
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>足もとでは、バイデンにも、ボリス・
ジョンソンにも、EUの面々にも、
まったくそうした調整能力がないこと
が非常に危惧されます。
↑アメリカは、ロシアを潰す気ですから、
調整する気はないでしょう。
ロシアを潰せば、世界勢力図は大きく
変化すると思います。
ロシアを擁護した、シリア、イランは
かなり深刻な状況に陥る可能性も。
シリアは、ISが復活してくる可能性が
あり、ロシアの支援は期待できません。
イランも、核開発の経済制裁が更に
強まるでしょう。
中東も、ロシアが西側寄りの政権に
なったら、今回の姿勢が不利に働く可能性
があります。
一番、影響を受けるのは中国ですかね。
ロシアが当てにできなくなりますから。
中国一国では、アメリカ+NATOとの対峙
はできません。
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