ホラ吹き長期政権が来年以降も続けば深刻な危機を・・・

日本経済一歩先の真相


【転載開始】

■ホラ吹き長期政権が来年以降も続けば深刻な危機を迎える

2017年12月29日


 安倍首相が政権に返り咲いてから丸5年が

過ぎた。

来年秋の自民党総裁選で3選を果たした場合、

第1次政権時代を合わせた通算在職日数は、

戦後最長の佐藤栄作氏(2798日)はおろか、

歴代1位の桂太郎氏(2886日)を抜き、

憲政史上最長が視野に入ってくる。


 それにしても、この5年で安倍政権は何を

成し遂げたというのか。

大して実績は上げていない。

5年前に掲げた「大胆な金融緩和」

「機動的な財政政策」「民間投資を促す成長戦略」

という「3本の矢」は、的から大きく外れ、

どこかに落ちてしまったようだ。


 1本目の金融は、黒田日銀の異次元緩和策で

ゼロ金利からマイナス金利に踏み込んだものの、

2%の物価上昇目標は一度も達成できていない。

達成時期を6回も延期したが、直近の物価上昇率

は0・9%にとどまっている。

そして、この異次元緩和策によって、メガバンク

のみならず、全国の市中銀行が七転八倒の

苦しみに追い込まれているのだ。


 2本目の財政は緩みっぱなしだ。

消費税率アップを2度先送りし、2020年度の

財政健全化目標達成も断念した。

ある意味、それも当然だ。

黒田日銀が国債発行金利を0%近辺、

またはマイナスに押し下げ、政府の利払い費は

低下。

金利を人為的に低く抑えられるのだから、

教育無償化などのバラマキや地球儀俯瞰外交の

大盤振る舞いは加速するばかりである。


 菅官房長官は毎日新聞のインタビューで、

この5年の成果として株価上昇を挙げていたが、

これも金融緩和のたまものだ。

この5年で日銀は市中に供給する資金量を

300兆円以上も増やして476兆円まで膨らませ、

史上最大記録を更新し続けている。

ダブついたマネーが株式市場に流入し、

株高を支えているのだ。日銀の緩和策が株価と

金利を左右する「官製相場」は極めて異常である。


 米国はゼロ金利からうまく抜け出し、経済成長も

まずまず。中国経済も堅調だ。

世界的な好景気を背景とした輸出の好調で

日本企業は収益を保っているが好収益の陰には

マイナス金利策の出口が見えないという深刻な

問題が横たわっているのだ。


 3本目の成長戦略も、規制緩和や特区制度を

ネジ曲げ、安倍首相の「お友だち」を儲けさせた

だけだ。

その悪巧みの一環が表に出てきたのが、

例のモリ・カケ疑惑に加え、スパコン詐欺なのである。


 アベノミクスの3本の矢は、日本経済の活力を

よみがえらせる効果を何ひとつ生んでいない。

安倍首相は就任以来、「経済成長2%の実現」や

「GDP600兆円の達成」などの目標を掲げて

きたが、実現したためしはない。

これでは単なるホラ吹きである。


 安倍政権が5年の長期に及んだのは、

「国民の目をごまかすのに長けていればこそ」だ。

何としても新年には安倍首相の化けの皮をはがす

動きが出てこなければ、日本経済は大変な事態を

迎えると危惧している。


【転載終了】

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 2018年は、いい予測がないのが問題ですね。


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