日本の自動車産業の落日が鮮明に・・・

日刊ゲンダイDIGITAL 2018年 この近未来を徹底検証


【転載開始】

■EVも自動運転車も出遅れ 日本の自動車産業の落日が鮮明に

  2018年1月2日


 12月中旬、トヨタ自動車が“新戦略”を

大々的に発表した。

パナソニックと協業で電池を開発し、

2030年までに年間550万台以上を電動車に

する計画。

25年ごろまでに全車種に電動モデルを設ける

というものだ。

これを受けメディアは、「出遅れた電気自動車

(EV)で反撃ののろし」などと報じていたが、

実情はちょっと違うようだ。


 「一般の人が聞いたら、『電動車』ってEVの

ことだと思ってしまいますが、ハイブリッド車

(HV)も含まれる。450万台以上がHVと

プラグインハイブリッド車(PHV)です。『電動車』

という表現に日本の自動車業界の苦境を感じます」

(大手新聞OBの経済ジャーナリスト)


 03年に政府が水素で走る燃料電池車(FCV)の

普及方針を掲げて以降、日本ではEVではなく

FCVを次世代自動車の主軸としてきた。

しかし、欧米や中国でEVへの流れが加速。

米カリフォルニア州では18年から、中国では19年

から環境規制が強化され、HVは「エコカー」から

除外されることになった。


 「EV競争は今や、各国の産業政策競争になって

います。ガソリン車で自国ブランドの普及を諦めた

中国は、一気にEVで逆転を狙っている。国策として

中国メーカーのEVを普及させるつもりです。それが

分かっているドイツはメルケル首相が習近平国家

主席との連携を強化している。中国では、外国の

自動車メーカーは合弁会社を2社までしかつくれ

なかったのに、独フォルクスワーゲンは3社目として

EV専門会社を許可されました」

(元経産官僚の古賀茂明氏)


 自動運転の開発でも、日本は米グーグルや

米テスラなどと比べ遅れている。


 「テスラのイーロン・マスクCEOは『将来は人の

運転を禁止すべし』とまで言っています。自動車は

映画観賞、コンシェルジュ機能、オフィス機能など

車内サービスを競うようになるでしょう。日本の

製造業がiPhoneの部品会社になってしまったように、

日本の自動車メーカーも部品会社になる日が来る

かもしれません」(古賀茂明氏)


 2018年はまさに日本の自動車産業の落日元年と

なりそうだ。


【転載終了】

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 いまや日本の自動車産業は生命線といっても

いいでしょう。


 欧米や中国のEV化へのチェンジは日本にとって

思わぬ展開だったのでしょうか?


 技術立国である日本の巻き返しに期待したいですね。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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