官房機密費の使途開示が命取り ・・・!?
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■官房機密費の使途開示が命取り 安倍“隠蔽”政権逃げ場なし
2018年1月21日
「開かずの扉」を大きくこじ開けた。
官房長官の裁量ひとつで使え、その詳細を
明かす必要のない「内閣官房機密費」について、
最高裁判所が「一部開示」の判決を下した。
これを機に、闇に包まれた“金庫”の中身が
明らかになれば、盤石に見える安倍政権の
崩壊に向けた「アリの一穴」となり得る。
最高裁は19日、機密費の支出先が特定
されない一部文書についての開示を判決で
認めた。
具体的には、官房長官が重要政策の関係者
に対し、非公式交渉や協力依頼のために
支払う「政策推進費」などに関わる文書だ。
官房長官の判断だけで支出できるカネで、
領収書の提出義務はない。
これまで、外遊する国会議員への餞別や、
マスコミ懐柔のため政治評論家に支払われた
“工作費”などと報じられ問題視されてきたが、
使途については非公開。
完全な“ブラックボックス”だった。
毎年の予算に計上される約12億円の原資は
当然、国民の税金である。
原告の「政治資金オンブズマン」は、安倍首相
が小泉政権の官房長官だった2005~06年に
支出された約11億円と、麻生政権の
河村建夫官房長官時代の09年9月の
2億5000万円、そして第2次安倍政権の
菅官房長官の13年の約13億6000万円の
詳細な開示を求めてきた。
最高裁は計約27億円のうち、政策推進費などを
支出した日時と金額について「開示せよ」との
判決を下したのだ。
■内閣は早速「開示要請」を門前払い
判決後の会見で、「政治資金オンブズマン」
共同代表の上脇博之神戸学院大教授ら原告団は、
「闇に光を当てる画期的な判決だ」と評価しつつも、
「相手は安倍1強。今後、何をやってくるか分からない」
と心配もしていた。
実際に判決後、原告団メンバーが内閣府に
機密費使途の開示を要請する文書を届けに
いったところ、警備員に何の説明もなしに突っぱね
られたという。
しかし、いくら身をよじっても逃げおおせるのは
無理だ。
菅官房長官が13億円以上支出した13年の7月
には参院選があった。
仮に、選挙前後に膨大な機密費支出が発覚すれば、
極めて怪しい。
国会での追及は免れず、選挙対策に使ったことでも
明らかになれば、「目的外支出」で、一発アウトだ。
「そもそも、後ろめたいことがなければ、自ら
進んで使途を明らかにすべきです。それが
できなかったのは、やはり後ろめたい支出が
含まれていたからではないか。疑わしい支出
が明らかになれば、国会での追及から逃れ
られないでしょう。それでも明確な答えを避ける
のならば、証拠文書を『廃棄した』と強弁した
モリカケ問題と同じです。徹底した情報公開が
必要です」(高千穂大教授の五野井郁夫氏=
国際政治学)
判決を受け、菅官房長官は「政府として重く
受け止める。内容を十分精査した上で適切に
対応したい」と言ったが、国会答弁で矢面に
立つのは菅自身だ。
森友問題の佐川前財務省理財局長のように、
のらりくらり答弁に終始すれば、政権批判の
再燃は必至。もう“隠蔽”は許されない。
【転載終了】
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官房機密費は海外の情報収集に使われる
資金であり、マスコミ対策などぬ使われるのは
違法だと思います。
使い道が違うから海外の重要な情報が
取れないのでしょうね。
結局は元河村建夫官房長官の時のように
有耶無耶になるでしょうね。
それが日本という国です。
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