国会から福島瑞穂がいなくなったら
田中龍作ジャーナル
【転載開始】
■国会から福島瑞穂がいなくなったら
2022年7月3日
福島に大きな影響を受けた岸本さとこ
次期杉並区長も応援に駆けつけた。
「絶対に国会に戻って来てよ」と顔が
語っているようだった。
=3日、上野 撮影:田中龍作=
福島みずほが参院予算委員会
(2015年4月1日)で安倍政権の
安全保障関連法案を「戦争法」と呼び、
自民党が議事録からの削除を求めた
ことがあった。
福島は頑として拒否した。
あれから7年、日本は戦争ができる
国に向けて益々前のめりになってい
る。
政権与党の実力者たちが
「敵基地先制ナンチャラ」
「核ナンチャラ」
と騒がしい。
政界入りして24年、一貫して護憲
平和を訴えてきた福島だが、今回の
参院選で当選が危ぶまれている。
2020年にあった社民党の分裂で
地方組織の半分が抜けたのである。
分裂前の2016年の参院選でも福島は
当落線上にあった。
今回の危うさは前回の比ではない。
まさに崖っぷちである。
永田町が改憲に向けて突き進む時、
護憲勢力は福島みずほという大きな盾
を失う危険性がある。
平和もまた崖っぷちなのである。
正規労働者と同じ仕事をしているのに
もかかわらず低賃金。辛酸をなめた
非正規労働者たちが手製のウチワを
持って街宣に訪れた。
=3日、上野 撮影:田中龍作=
国会議員になる前、福島は労働問題
の弁護士だったこともあり、労働者それ
も非正規労働者たちから頼りにされてき
た。
派遣労働が社会問題になり始めた頃
だった(2007~8年)。
厚労省との交渉でユニオンの事務局長が
「自殺者が出ないうちに派遣会社を指導
してください」と泣くように直訴した。
派遣労働の枠拡大は政権与党の大方針
だったこともあり、厚労省は派遣会社へ
の指導を渋った。
だが交渉に同席していた福島は
「それは労働基準法●条違反」と
ピシャリ。
役人は法律違反を指摘されると痛い。
福島の指摘で違法な派遣労働が次々
と炙り出されていった。
街宣に行くと福島に救われた非正規
労働者たちが必ずといってよいほどい
る。
懐かしい面々に会える場所でもある。
きょうも再会を喜んだ。
働く者の生活は厳しくなるばかりだ。
国会から福島がいなくなれば、路頭に
迷う非正規労働者が数えきれないほど
出てくるだろう。(文中敬称略)
「消費税はどうですか」。アメ横で果物
店の店員に聞く福島。ごく普通の主婦
目線だった。
=3日、上野 撮影:田中龍作=
【転載終了】
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50年体制崩壊が日本の分かれ道
だったのでしょう。
人は国力です。
いまの日本の衰退は権力の暴走を
止められる勢力がない日本の姿なの
でしょう。
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