物価高騰が襲う「70代家計のリアル」・・・

人生100年時代の歩き方


【転載開始】


■物価高騰が襲う「70代家計のリアル」

 全世代平均2.4%なのに支出額6.3%増

 のナゼ

 公開日:2022/07/19


 物価高が庶民生活を脅かしている。

円安による輸入物価の上昇やウクライナ

紛争の影響、資源高、天候不順による

野菜の高騰。

5月の消費者物価指数は前年同月比で

2.5%上昇した。

家計負担は重たくなるばかりだが、

70歳以上に絞るととんでもない物価高騰

に直面している実態が見える。


 ◇  ◇  ◇


 世帯主が70歳を越す家計はどうなって

いるか──。

サラリーマンを続けている人もいれば、

定年退職して悠々自適に過ごすシニアも

いる。

年金をもらいながら、老後資金を取り

崩して生活する世帯は多いはず。


 「夫婦2人、年金では生活できないので

貯金から毎月数万円を補填しています。

ただ、最近の物価高騰でこれまでより

5000~6000円は余分に生活費がかかって

います」(70代の男性)


■生活の厳しさを実感


 家計調査5月分(総務省)が今月上旬に

公表された。

実質の消費支出は0.5%減少だったが、

名目は2.4%の増加。支出額は確実に増え

ている。


 1世帯あたり(2人以上)の平均消費

支出は28万7687円。

前年の同じ月は28万1063円だったので、

支出額は6624円(2.4%)増えた。


 70歳以上を見ると今年5月は

23万2080円。

昨年は21万8269円だから、増加額は

1万3811円になる。

上昇率は6.3%と平均をかなり上回った。

70代は生活の厳しさをより実感している

に違いない。


 支出額を平均値と比較すると、お米や

鮮魚、野菜・海藻、果物、そして医薬品

や医科診療代は70代のほうが多かった。

一方、パンや肉類、菓子類などは平均

以下だ。


■梅干し、塩さけ、総菜は出費増す


 全体を見渡すと、食べ物への出費は

70代が顕著に増加している。

食料は4.5%アップ。平均の3.6%アップ

に比べ、0.9ポイント高い。

中身を細かく見ていくと、梅干し31.8%、

塩さけ23.4%、こんぶつくだ煮13.2%

と上昇している。

シニア世帯の食卓に並ぶ商品の値段が

上昇し、その分、支出額は増加傾向と

いうことだ。


 総菜系の出費も増えている。

 「それほど量は食べられないし、

スーパーなどでちょっとした総菜を

買って夕食をすますことも多くなり

ました。ただ、単価が高くなったの

で、今は抑え気味です」(70代主婦)


 カツレツ(豚カツやチキンカツなど)

は34.5%、コロッケは15.8%アップだ。

ハンバーグ(25.2%増)、しゅうまい

(20.7%増)、やきとり(17.1%増)、

ギョーザなどの冷凍食品(34.4%増)も

上昇した。


 熱中症を予防するためのスポーツ

ドリンク(38.0%増)や茶飲料

(16.8%増)などへの出費も増えた。


■アフターコロナで外出は増えた

 外食は65.9%アップだ。

平均の40.4%より25ポイント以上高い。

 「コロナ禍で外出を控えていた70代が、

少しずつ外食するようになったのでしょう。

その影響で昨年よりかなり出費が増加した

と考えられます」

(株式評論家の倉多慎之助氏)

 鉄道運賃(216.7%増)やバス代

(18.7%増)は増加。

外出する機会が多くなれば、

洋服(51.5%増)や

靴(婦人靴=135.2%増)を新調するし、

ファンデーション(11.8%増)で美肌を

強調したくなる。

 コロナ感染を恐れて控えていた

マッサージ(46.3%増)や整骨・

鍼灸(12.1%増)も再開。

 ただ、物価上昇は激しく、出費は膨らむ

ばかり。

それなのに年金は減額され、今年4月分から

は0.4%引き下げられた。

厚生年金(夫婦2人モデルケース)は、

22万496円から21万9593円になった。

 ますます生活しにくい世の中になって

いる。


■75~79歳のエンゲル係数は31.5


 エンゲル係数は27.1(家計調査5月分)

だ。

総支出に占める食費の割合を表す数値

で、低いほど生活水準が高いといわれる。


 家計調査を基に年代別のエンゲル係数

を算出した。

最も低かったのは50~54歳で23.0。

働き盛りだけに収入もそれなりにあると

いうことだ。

この年代を境にエンゲル係数は上昇し、

65~69歳で平均を超える27.5。

70~74歳は29.3、75~79歳は31.5と

高まる。


 70代以降は、リタイア世代が多くなる

だけにエンゲル係数が高いのは仕方がない。

とはいえ、人生100年時代。

節約するところはきっちり節約し、

楽しむところは楽しむ。

家計を見直しつつ、70代を満喫したい。


【転載終了】

*********************


 メディアは”人生100年時代”と政府の

言い分を宣伝しますが、果たしてどれだ

けの方が100歳まで生きられるのでしょ

うか?


 私の親世代は結構90歳以上まで長生き

しておられますが、その下の世代が100歳

までの長生きとは思えませんが?


 因みに、私の両親は96歳と93歳ですが、

政府が人生100年時代と言うなら、それだ

けの福祉政策を打ち出してほしいものです。


 両親が健在で介護をするにどれだけの

パワーが必要か分かっているのでしょうか?

それに加えて、孫の世話も必要になります。

必然的に、親には介護施設に入所してもら

うことになってしまいます。

そして、老後保障も当てにできない自分た

ちの老後を考え準備していかなければなり

ません。


 政府は何故、空き家が増え続けているか

分かっていないのでしょう。

いま、家を継ぐ若者世代が減少していって

います。

我が家も、二軒の家が空き家予備軍です。


 最近では宅地ブームなのか、周辺の田畑

が次々造成されています。

落ち着いた老後の風景がぼやけています。


0コメント

  • 1000 / 1000