上昌広氏 都と厚労省の無策をバッサリ
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■新型コロナ連日の過去最多更新で
「病床はすぐパンク」と上昌広氏
都と厚労省の無策をバッサリ
公開日:2022/07/22
一体どこまで増えるのか。
新型コロナ感染拡大が止まらない。
東京都では21日新たに3万1878人
の感染が確認された。
3万人を超えるのは初めてだ。
前日20日に約5カ月半ぶりに2万人を
超えたと思ったら、わずか1日でさら
に1万人以上も増え、これまでの
過去最多だった2月2日の2万1562人
を大幅に更新した。
病床使用率は44.2%に上昇。
都は21日午後のモニタリング会議で、
医療提供体制についての警戒レベル
を最も高い段階の「赤」に引き上げ
た。自宅、宿泊を含めた療養者数も
一気に増加して14万人を突破。
都民の100人に1人が療養している
ことになる。
感染者の急増によって、東京消防庁
では救急車の出動率が一時98%を超え
るなど、救急の現場にも影響が出て
いる。
救急搬送困難事案は7日間平均で前週
から100件以上も多い249.7件。
到着まで時間がかかったり、発熱した
人を救急で受け入れる病院が見つかり
にくくなっているという。
凄まじい勢いで医療が逼迫し始めて
いるのだ。
オミクロン株「BA.2」から、
より感染力が強い「BA.5」への置き
換わりが進み、今後も加速度的に
感染者数が増えるとみられる。
「このままでは、すぐに病床はパン
クしてしまう。過去の経験から夏に
大流行することは分かっていたのに、
東京都も厚労省も何ひとつ策を講じて
きませんでした。『BA.5』の感染力
が強いことに加え、医療従事者の感染
が増えていることも懸念材料です。
全国的に見ても基幹病院でクラスター
が起きる事例が頻発している。政府
は今ごろになって医療従事者へのワク
チン4回目接種を進めると言っていま
すが、遅すぎます。具体的なスケジュ
ールはこれからで、この急速な感染
拡大には間に合わない。医療従事者
の感染で人的資源が制限されて医療
逼迫に陥ることは、コロナ禍の初期に
嫌というほど経験した基本なのに、
行政は何も学んでいないのです」
(医療ガバナンス研究所理事長
・上昌広氏)
21日2万2047人の感染が確認され
た大阪府でも医療逼迫は深刻で、府が
確保している軽症・中等症病床につい
て、原則として肺炎症状がある
「中等症Ⅰ」と酸素吸入を要する
「中等症Ⅱ」の患者に絞ることに決め
た。
このまま新規感染者が増え続ければ、
東京も早晩、病床が満杯になってしま
う。
入院基準の見直しや制限がかかる
可能性はある。
■「BA.2」より症状が重いという見方も
軽症が多いとされてきたオミクロン株
でも「BA.5」は症状が重いという見方
も出てきた。
感染者からは、
「喉が痛くて食事ができなかった」
「ワクチンを3回打っていても、40度
近い熱が出た」
などの証言が相次いでいる。
今後は入院を希望してもできない状況に
なるかと思うと、不安は増すばかりだ。
「致死率は低いものの、『BA.5』は喉
の痛みが強く出る傾向があるという話は
聞きますが、症状は人によって違う。
入院基準に関しては、軽症でもリスクが
ある人は入院させるなど医師が判断すべ
きで、行政が一律に決めることではあり
ません」(上昌広氏)
国内の新型コロナ感染者は21日
18万6246人が確認され、2日連続で過去
最多。
病床不足で自宅療養という名の放置が
また全国で繰り返されるのか。
■重症者数は1カ月で5.6倍に
重症者数も急増している。
オミクロン株の派生型「BA.5」流行に
伴う「第7波」により、全国の重症者数
は1カ月前の5.6倍になった。
専門家は
「オミクロン株が軽症で済むというのは
誤りだ。夏休みになっても感染防止策を
しっかり続けてほしい」と呼び掛ける。
厚労省によると、自治体公表の重症者
は6月21日には34人だったが、7月21日
には189人に増えた。
重症者の多くは50代以上だが、10歳未満
の報告もある。
【転載終了】
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官僚養成学校出身者だけなので、
考え方が偏っているのでしょう。
日本が衰退した要因の一つでしょう。
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