銀行が人材派遣業・・・!?

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】

■銀行が人材派遣業 取引先の“ありがた迷惑”にならないか?

 2018年2月1日


 銀行が人材派遣業務に乗り出す。

金融庁は23日、銀行の業務としての取引先

企業への人材紹介・派遣を後押しする監督

指針の改定案を公表した。


 「現行の銀行法でも、銀行は職業安定法の

許可を得れば、人材紹介業務はできるので

すが、監督指針に明記がありませんでした。

したがって、ご存じない金融機関もあったと

みています。狙いは、経営ノウハウに乏しい

中小企業などに、銀行のマンパワーを生かして、

地域経済を活性化することです。取引先の経営

がしっかりすれば回りまわって銀行の経営にも

プラスになります」(金融庁)


 今、銀行は大きな曲がり角にいる。

アベクロの異次元金融緩和でおカネはジャブ

ジャブなのに借り手の需要がサッパリ。

低金利で利ザヤも薄い。

地銀が再編をもくろむと、公取が待ったをかける。

踏んだり蹴ったりだ。


 みずほFG、三菱UFJFG、三井住友FGの3メガ

銀行は合計3万人の人員削減を打ち出している。

加えて、大手行では三井住友が昨年5月、みずほ

が今月に両替手数料を引き上げ、4月には三菱

東京UFJも実施予定だ。

地銀でも青森銀は2月、愛媛銀は3月、秋田銀と

大分銀は4月に振込手数料を引き上げるという。


 本業の融資がダメなので、リストラと手数料で稼ぐ

――何ともお寒い状況だ。

このタイミングで銀行の人材派遣は何を意味する

のか。

金融庁は「銀行にとって人材派遣業が大きな収入に

なるとは思えない」と言うが、経済ジャーナリストの

井上学氏の見方はこうだ。


 「3メガ銀行の大リストラに見られるように、銀行

の人余りは深刻です。人材派遣業は、銀行の余剰

人員を生かせるので、銀行にとってはありがたい

流れでしょう。問題は人材を紹介される取引先企業

です。貸してもらっている銀行からの紹介は断りに

くいし、待遇もそれなりにしないといけない。もし本当

に欲しい人材なら、紹介されなくても取引先の側から

ヘッドハンティングをするでしょう。銀行と取引先は

頻繁に顔を合わせていて、有能な人材は目につく

はずですから」


 金融庁は「融資と同様、人材派遣で銀行が優越的

地位を利用することは許されない。銀行も心得て

いるはずです」と説明する。

銀行だけじゃなく、取引先にとって“吉”と出れば

いいが……。


【転載終了】

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 「アベクロノミクス」で業績が悪化した銀行による、

「一挙両得の人減らし」という苦肉の策でしょうかね?


 派遣した人材からピンハネする腹か・・・


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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