萩生田経産相に岸田首相が政調会長を打診する「別の狙い」
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■萩生田経産相に岸田首相が政調会長を
打診する「別の狙い」
アベノミクス脱却だけじゃない!
公開日:2022/08/09
10日行われる内閣改造。
しかし岸田プランは、いきなりつまずい
ている。
岸田首相は、萩生田経産相に対して、
党三役の政調会長への就任を打診したと
いう。
ところが、萩生田氏本人が、経産相を
辞めることを拒否。
わざわざ記者会見で「引き続き経産行政
に全力をあげたい」と留任を訴え、
「一部報道で“骨格維持”と出ている。
自分は骨格ではなかったのか」と不満を
口にしてみせた。
首相の人事権に異を唱えるのは異例の
ことだ。
いったい、なにが起きているのか。
「党三役への起用は、一見、処遇して
いるように見えます。でも、幹事長は別
ですが、政調会長は微妙です。最近は
政策も官邸主導で決めてしまうので政調
会長は昔ほどの重みがない。しかも岸田
首相は、アベノミクスからの脱却を考え
ている。“積極財政”から“緊縮財政”への
方針転換です。その時、党の政策責任者
に安倍派(清和会)を就けることで、
アベノミクス推進派(積極財政派)を
黙らせることを考えていたようです。
萩生田さんは、政調会長は割に合わない
と計算した可能性があります」
(政界関係者)
■萩生田氏の党三役起用で派内に疑心
その一方、岸田首相の周辺からは
「萩生田の党三役への抜擢は、安倍派内
に不協和音を生じさせることが狙いだ」
との解説も飛び交っている。
生前、安倍晋三氏は、安倍派の四天王
として下村博文元文科相、西村康稔
前コロナ担当相、松野博一官房長官、
萩生田氏の4人の名前をあげていた。
政界は嫉妬が渦巻く世界だ。
4人のうち萩生田氏を特別扱いすれば、
安倍派内に不協和音が生じるのは間違
いない。
実際、岸田氏と萩生田氏が会談し、
人事について話し合った事実が伝わる
と、安倍派内には疑心が広がっている。
清和会は、領袖だった安倍晋太郎氏が
死去した時も、後継争いが勃発し、派閥
が分裂している。
石破茂元幹事長の周辺は「安倍派が分裂
すれば首相に好都合だ」と指摘している。
安倍派関係者も、「改造人事によって
は、安倍派は仲間割れしてしまう」と
懸念している。
「もともと、清和会は一枚岩ではありませ
ん。派内には“安倍系”と“福田系”がある。
この改造人事で福田系が優遇され、安倍系
が冷遇されたら、派内は2つに分断されか
ねない。すでに福田系の松野博一官房長官
と、高木毅国対委員長の留任が内定してい
る。やはり岸田首相は、最大派閥の清和会
を弱体化させた方が得策だと考えているの
ではないか。岸田首相は“俺は政局に強い”
と、党内政局に自信を持っているだけに、
不安があります」(安倍派関係者)
甘利明前幹事長から、「誰一人全体を
仕切るカリスマ性もない」と、侮辱された
安倍派は、いつまでまとまっていられるの
か。
【転載終了】
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政争とはそのようなものでしょう。
政敵は徹底して潰さないと、反撃
されて逆に潰されます。
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