玉川徹が処分されるなら貴方たちは?
RITERA
【転載開始】
■玉川徹が処分されるなら貴方たちは?
玉川を攻撃する橋下徹、三浦瑠麗、
ほんこんのもっと悪質なデマを垂れ
流した過去
2022.10.06
テレビ朝日・玉川徹氏に対する批判が
激しさを増している。
玉川氏は9月28日放送の
『羽鳥慎一モーニングショー』のなかで、
安倍晋三・元首相の「国葬」における
菅義偉・前首相の弔辞について
「これこそが国葬の政治的意図だと思う」
「僕は演出側の人間として、テレビの
ディレクターをやってきましたから、それ
はそういうふうに作りますよ。政治的意図
がにおわないように、制作者としては考え
ますよ。当然これ、電通が入ってますから
ね」とコメントし、翌日の放送で
「電通はまったく関わっていないというこ
とがわかりました」と事実誤認を認めて
謝罪した。
だが、謝罪後も著名人をはじめとして
玉川批判は収まらず、10月4日にはテレビ
朝日の篠塚浩社長が玉川氏を出勤停止
10日間の謹慎処分に、さらに番組責任者の
報道局情報番組センター長と番組担当
チーフプロデューサーの2人も譴責処分に
したと発表した。
しかも5日に配信された「FRIDAY」
(講談社)の記事では、玉川氏の“降板”は
すでに既定路線で、番組改編期に合わせて
早ければ12月いっぱい、遅くとも来年3月
いっぱいで交代となると報じている。
いくら批判が高まっているとはいえ、
あまりにも素早いテレビ朝日の対応──。
無論、背景にあるのは大手メディアにとって
タブー中のタブーである電通への配慮、
そして菅前首相への忖度だろう。
本サイトでは繰り返し指摘してきたが、
菅前首相といえば官房長官時代、テレ朝の
『報道ステーション』に圧力をかけた張本人。
その上、テレ朝政治部には菅前首相の
横浜市議時代からの付き合いとなる私設秘書
の夫が在籍しているとも言われている。
さらに、統一教会問題の報道をテレ朝が抑え
込んでいるのは何らかの政治的圧力が
かかっていると見られているが、その黒幕と
して自民党・萩生田光一政調会長と並んで
菅前首相の名前も取り沙汰されている。
しかも、玉川氏の処分を発表したテレ朝の
篠塚社長は、報道局長時代から安倍元首相と
ベッタリだったテレ朝の“ドン”早河洋会長の
腰巾着的存在であり、安倍官邸の意を受け、
早河会長の名代として報道現場に露骨な圧力
をかけてきたことで知られている人物だ。
舌鋒鋭い玉川氏のコメントは毎日のように
ネットニュースになるなど話題性も高く、
高視聴率の『モーニングショー』の顔でも
あったために交代させられることはなかった
が、政権批判を厭わない玉川氏を今回の問題
を機に“厄介払い”しようと篠塚社長が考えて
もまったく不思議はない。
■玉川攻撃に興じる橋下徹はデマの説明を
求められ「無償でのインタビューには応
じていない」と回答
だが、すっかり骨抜きとなったテレ朝の
対応もさることながら、目に余るのは、
玉川氏の誤報コメントに吹き上がり、猛批判
を繰り出しているコメンテーターの面々だ。
というのも、玉川批判に精を出している連中
には、はるかに悪質なデマを飛ばした前科が
あるからだ。
その筆頭が、元大阪市長の橋下徹氏だ。
橋下氏は菅前首相とともに出演した2日放送
『日曜報道THE PRIME』(フジテレビ)で、
菅前首相の弔辞を「なにか菅氏のすべてを
感じた」などと大絶賛した一方、
「一部で演出だなんていう意見が出ていて、
僕は絶対に許せない」と憤慨。
Twitterでも〈裏付けのないまま広告代理店
による演出があったと言うのは一線を超えた
人格批判〉と玉川氏を批判した。
「人格批判」って、こいつは何を言って
いるのか。
電通が関わっていたかどうか裏付けがない
ままコメントしたことは玉川氏に非があるが、
あの弔辞は「ウラジーミル、2人の力で駆けて、
駆け、駆け抜けようではありませんか」などと
いった安倍元首相のスピーチを手掛けたとも
言われている谷口智彦・元内閣官房参与が
スピーチライターとしてかかわっていたと指摘
されており、第三者の手によって“演出”された
ものである可能性は高い。
いや、そもそも政治家のスピーチに対し
“演出されたものだ”と指摘することは、
人格批判でもなんでもないだろう。
だいたい、橋下氏こそ「裏付けのないまま」
デマを垂れ流してきた張本人だ。
たとえば、2020年に起こった日本学術会議の
任命拒否問題では、
橋下氏は〈学者がよく口にするアメリカとイギ
リス。両国の学者団体には税金は投入されてい
ないようだ〉とTwitterに投稿。
しかし、米国科学アカデミーも英・王立学会も
政府から補助金が出ており、税金は投入されて
いるのが事実だ。
当然、このツイートには事実誤認を指摘する
声が相次いだのだが、それを受けて
橋下氏は〈これは説明不足だった。アメリカや
イギリスでは、日本のように税金で学者団体を
丸抱えすることはないが、学者団体に仕事を
発注して税金を投入する〉などと釈明。
アメリカでもイギリスでも日本よりはるかに
大きな公金が投入されており明らかなデマで
あるにもかかわらず、謝罪も撤回もせず
「説明不足」などとごまかしたのだ。
その上、このデマについて、東京新聞の
望月衣塑子記者が橋下氏に取材を申し込むと、
橋下氏の事務所は「現在は一私人としての立場
なので、無償でのインタビューには応じていな
い」と回答。
挙げ句、Twitterでは東京新聞と望月記者が
フェアではない取材方法をとったかのように
攻撃して問題をすり替えたのだ。
ワイドショーのコメンテーターをはじめ
メディアで言論活動をつづけている人物が、
デマの説明責任から逃げるとは・・・。
そもそも、橋下氏は大阪市長時代、毎日放送
の記者で後に映画『教育と愛国』を監督した
斉加尚代氏に対し誤った回答をしておきなが
ら攻撃と恫喝を繰り出したこともあるが、
ともかく他人を批判する前に、まずは自身が
飛ばしたデマについて、ごまかさずにしっか
り訂正することのほうが先だろう。
■「スリーパー・セル」デマで差別扇動した
三浦瑠麗 いまだに謝罪も訂正もせず
だが、さらに酷いのが、国際政治学者の
三浦瑠麗氏だ。
三浦氏は玉川氏のコメントについて〈発言の
トーンによって、全ては消費者向けに仕組ま
れているのだというシニカルさを電波を通じ
て社会に植え付けてしまうことのほうが問題
ではないか〉などと投稿したが、よくもまあ
こんなことがよく言えたものだ。
ご存知のとおり、三浦氏といえば2018年
2月に『ワイドナショー』(フジテレビ)に
おいて、「実際に戦争がはじまったら、テロ
リストが、仮に金正恩さんが殺されても、
スリーパー・セルと言われて、もう指導者が
死んだってわかったら、もう一切外部との
連絡を絶って都市で動きはじめる、スリー
パー・セルっていうのが活動をはじめるって
言われてるんです」
「それがソウルでも東京でも、もちろん大阪
でも。いま結構大阪ヤバイって言われていて」
などと、なんの根拠もないデマを語った。
また、番組もデマであると指摘することなく、
スリーパー・セルの解説として「一般市民を
装って潜伏している工作員やテロリスト」と
のテロップを流した。
当然、「北朝鮮のスリーパー・セル=在日
朝鮮人」と想起させ、差別を助長するものだ
と放送直後から大きく批判された。
当時、本サイトでも詳しく解説したが
(https://lite-ra.com/2018/02/post-3799
.html)、この三浦氏の“スリーパー・セルで
とくに大阪がやばい”発言はなんの根拠もない
浅薄なデマだ。
しかも、このとき巻き起こった批判に対し、
三浦氏が反論で持ち出したのは、ネッシーが
湖面から首を出した写真を初めて掲載して
大きな話題になった、イギリスの右派系
タブロイド紙「デイリー・メール」の記事。
その上、三浦氏が掲げた「デイリー・メール」
記事は同紙が取材したものですらなく、
同紙よりもさらにお下劣な日本でいう実話誌
のようなタブロイド紙「デイリー・スター」
の記事を引用したものという始末だった
(しかも内容は北朝鮮本国が工作員に向けて
ラジオ放送で暗号を送っているというだけの
もので、テロを起こすとは書いていない)。
この「スリーパー・セル」発言について、
いまのいままで三浦氏は謝罪はおろか訂正も
していないが、この発言は差別を助長させる
危険を孕んだものであり、実際、発言から
約4カ月後に大阪府北部で最大震度6弱を記録
する地震が発生した際には
〈みんな気をつけろよ スリーパーセルが
動き出す〉〈新幹線の次は地震。スリーパー
セルの仕業だな〉といったツイートが散見
された。
ようするに、三浦氏のデマ発言は、
在日朝鮮人に対するヘイトスピーチや差別・
排外主義を助長させる思考を「電波を通じ
て社会に植え付けた」といえるものだった
のだ。
それでよく三浦氏は玉川氏を批判したものだ。
■安倍元首相銃撃で“スナイパー小屋”デマ
を拡散させたほんこん 米・連邦議会
議事堂乱入事件でも陰謀論
もうひとり、閉口せずにはいられないのが、
ほんこんだ。
ほんこんは玉川氏のコメントに対し、自身の
YouTubeチャンネルで「やり玉に挙げられた
菅前首相には謝ったんか」
「すべてのディレクターに謝罪せなアカンで。
編集として、政治的意図を隠すようなことを
したらあかんちゃうの」
「胸クソ悪いと思います」と批判を展開させ
た。
まったく、どうしてほんこんが他人を
とやかく言えるのか。
ほんこんといえば、
最近も“安倍元首相が銃撃された近くのビル
の屋上にスナイパー小屋があった”とする
ネット上のデマに飛びついて拡散させ謝罪
に追い込まれたばかりだが、公共の電波で
もデマや陰謀論を飛ばしているネトウヨ芸人
の筆頭株。
実際、米・バイデン大統領の就任式の際に
は、『正義のミカタ』(朝日放送)において、
連邦議会議事堂乱入事件について「警官の方
が招き入れている映像も残ってる」
「ANTIFAっていう証言も出ている」などと
発言。
ネット上では「BPO案件だ」という声が
あがった。
しかも、ほんこんはデマや陰謀論を垂れ
流すだけではなく、ネットリンチ・差別攻撃
を招くような行為もおこなってきた
(詳しくは既報参照→https://lite-ra.com/
2020/08/post-5605.html)。
また、テレビでも新型コロナの危険を矮小化
するコメントを繰り返し、挙げ句、
『モーニングショー』でコロナ死亡者数が
増加していることを取り上げていた最中に
〈死者 何歳? 言って欲しい〉などと
ツイートし、「高齢者なら死んでも仕方が
ない」と主張しているとしか受け止めよう
がない投稿をおこなった。
ほんこんこそ「胸クソ悪い」言辞を繰り
返してきた人物ではないか。
このように、玉川氏を批判する当人が
揃いも揃ってデマを飛ばし、三浦瑠麗氏や
ほんこん氏にいたっては「BPO案件」級の
デマを公共の電波で垂れ流していたのだ。
しかも、玉川氏とは違い、飛ばしたこれら
のデマについて訂正も謝罪もしていないの
である。
そして、これほどのニセ情報を流すよう
な人物であるにもかかわらず、番組を降板
するどころか、いまだにしゃあしゃあと
テレビに出演しつづけ、コメントを発して
いる。
その答えは一目瞭然で、彼・彼女らは
政権側につき、政権を擁護するコメンテー
ターだからだ。
実際、今回の玉川氏の問題だけに
かぎらず、テレビで政権批判をおこなう
人物にはネトウヨが大挙して押し寄せ
猛批判をネット上で繰り広げ、官邸は
テレビ局に圧力をかけ、国谷裕子や
古舘伊知郎、岸井成格、有馬嘉男など
キャスターが降板するという事態が繰り
返されてきた。
その一方で、権力監視というメディア人の
役割を捨てて政権擁護ばかりを口にする
コメンテーターがデマを飛ばしても、
不問に付されてきたのだ。
政権批判をおこなうコメンテーターは
いなくなり、御用番組ではフェイク流し
放題──。
今回の一件で、この国のテレビは独裁国家
のような状態に近づきつつあることがまた
明らかになったと言うべきだろう。
(編集部)
【転載終了】
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ここに登場している人物たちは、
失礼ながら、安倍晋三が残した
”負の遺産”みたいな人たちですよ
ね。
この人たちはブーメランになる
ことの自覚がないのでしょう。
安倍晋三そっくりですね。
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