自動車メーカー黒字決算の一方でディーラーが倒産危機・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■自動車メーカー黒字決算の一方で
ディーラーが倒産危機・・・顧客の
つなぎ留めにあっぷあっぷ
公開日:2022/12/01
トヨタ自動車の中で最も納入が難しい
ランドクルーザーは現在注文は中止と
なっている(C)共同通信社
自動車大手7社の2022年9月中間決算
は、円安を追い風に各社大幅な増収と
なった。
一方、部品メーカーは半導体など部品
の供給不足による生産調整が広がり、
販売会社(ディーラー)は生産が追い
つかず、納車が長期化して利益計上が
できない状態が続いている。
年末に向け販売ピークを迎える自動車
業界だが、新車の販売延期や受注停止が
相次いでいるのだ。
6月16日に発売された日産の
新型バッテリーEV「サクラ」は、国や
自治体の補助金、エコカー減税で販売
好調だったが11月の時点で注文が停止中。
またトヨタ自動車はアルファード、
プリウス、カムリなどが注文停止や長期
納期。
ホンダは今秋発売予定だった新型SUV
「ZR-V」が23年春発売に延期された。
トヨタ自動車の首都圏ディーラーの営業
幹部がこう嘆く。
「受注契約を取っても最も納入が難しい
のがランドクルーザーで、現在注文は中止
していますが最後に契約いただいたお客さ
まには納車は早くて4年、生産次第で6年
待ちになることもお伝えしました」
現在、最も売れているヴォクシーは
ガソリン車が来年11月、ハイブリッド車
は再来年1月の納車予定だという。
「どの車も契約後6カ月で納車できれば
早いと思うほど、いま我々の納期の感覚
がおかしくなってきているんです」
(前出の営業マン)
現在、決して車が売れないわけではない。
販売契約をしても納車できない状態のため
受注残が増えてきているのである。
そのため、販売交渉より顧客のつなぎ留め
がメインの仕事になってきていると、
先の営業マンがこう言う。
「納車の長期化でお客さまの生活環境が
変化し、キャンセルも増えてきています。
契約を忘れる方もいるので2週間ごとに連絡
を入れていますが話すネタもなくなって。
6カ月以上お待ちのお客さまにはコーヒー
セット、さらに2カ月後にはカレーセット
など粗品をお持ちしています。当然前金
(手付け)のお話もさせてもらっています」
ディーラーの利益は契約時ではなく、
納車後、車体番号を付けナンバープレート
を発行して初めて代金が支払われることに
なる。
そのため、ディーラーの経営はどこも厳し
い状況に追い込まれているが、車を売って
なんぼという報奨金システムが多い営業マン
にとって、今の状況は死活状態ともいえる。
■「お客さまへの粗品代は自腹」
「報奨金はありませんし、お客さまへの
粗品代は自腹。ボーナスは当然減りますし、
会社が厳しいので給与も下がっています。
この状況が2~3年で解消できればいいので
すが、為替で黒字のメーカー社員がうらや
ましいです」
こうした苦境は全国の販売店に共通して
言えることだろう。
佃モビリティ総研の佃義夫代表がこう指摘
する。
「半導体だけではなく、サプライチェーン
は中国を中心にアジア諸国から供給されて
います。部品生産が止まっているため、
稼働を止める国内の生産工場が増える異常
事態が続いています。販売チェーンを維持
していくには、資金繰りを含め、倒産をさ
せない体制をメーカーがつくることが必要
です。どこまでディーラー、サプライヤー
が持ちこたえるか、メーカーの支援に
かかっています」
自動車業界の危機は日本経済の危機に
つながる。
(ジャーナリスト・木野活明)
【転載終了】
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デーラーに修理のお客さんが目立ち、
販売交渉のお客さんはあまり見ないで
すね。
平日で、お客さんが入っているなと
感じるのは″M社系ディーラー″でしょ
うか。
ところでランクル300ですが、私は
1年以上経過して1台(黒)しか見てい
ません。
息子が300(白)を見たというので、
少なくとも2台は納車されているようで
すね。
長野県内では上田営業所が契約1号だ
そうですので。
納車6年待ちというと・・・
200の中古車市場が値上がりしますかね?
ただ、ダウンサイジング効果で販売数が
増えたような気がしますので、200は
無理か?
しかし、下取り0円で1000万の300購入
はかなりの負担ですよね。
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