物価高、人手不足、融資返済の“三重苦”が企業を直撃・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■物価高、人手不足、融資返済の“三重苦”
が企業を直撃・・・
新型コロナ関連倒産が今後も加速する
公開日:2022/12/14
街には賑わいが戻り、コロナ禍からの
経済回復を実感できるようになった。
ところが、驚くことに、ここへきて
新型コロナウイルスが影響した経営破綻
(負債1000万円以上)が急増している。
なぜ、いま「コロナ倒産」が多発している
のか。
◇ ◇ ◇
東京商工リサーチ(TSR)によると、
今年のコロナ倒産は11月までに2037件。
2020年の年間件数800件、21年の1671件
を大幅に上回っている。
とくに秋以降の倒産が顕著だ。
9月210件、10月230件、11月214件と
3カ月連続で200件超え。
12月は12日までに92件で200件を上回る
のは確実とみられる。
11月のコロナ倒産は、「サービス業他」
の79件(前年同月比64.5%増)が最多。
このうち飲食店が23件で最も多い。
居酒屋などの酒場、ビアホールが9件、
食堂、レストランが7件、日本料理店が3件
と続く。
しかし、過去2年と比べて、今年は飲食店
の客足は明らかに戻っている。
3月21日にまん延防止等重点措置が解除
されて以来、コロナ感染が拡大しても
「行動制限」が出されることはなく、
社会経済活動が優先された。
10月には水際対策が大幅に緩和され、
ほぼ感染拡大前の状況に戻った。
11月からはサッカーW杯「カタール大会」
が始まり、飲食店にもたくさんの人が
集まった。
経済活動が回りつつある中、なぜコロナ倒産
が相次ぐのか。
■秋以降に急増
「景気が好転していく時、倒産は増えます。
事業者は、高まる需要に応じようと、商品
を仕入れたり、投資するために金融機関か
ら借り入れをします。うまくいく企業はい
いのですが、思ったように売り上げが伸び
ず、資金繰りに窮し、倒産してしまうケー
スも多いのです」
(TSR情報本部・増田和史氏)
加えて、足元は3つの悪材料が追い打ちを
かける。
「経営的に厳しい事業者は“三重苦”に見舞
われています。まず、中小企業は原材料や
エネルギーコストの上昇を十分に価格転嫁で
きていません。また、人手不足が深刻で人件
費の負担も増えています。さらに、倒産を
抑制してきたコロナ関連融資の返済が本格化
し、実質無利子を実現してきた利子補給期間
が終了したのも大きい。返済をあきらめる
経営者も少なくないのです。当面、コロナ
倒産は増加傾向が続くとみています」
(増田和史氏)
コロナ倒産は、第1号が発生した20年2月
以来、累計4508件に達し、倒産企業の
従業員数は約4万3000人に上る。
コロナ禍は、まだまだ続いている。
【転載終了】
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人手不足というのは、飲食業界の
アルバイトが他業種に流れていると
いうことでしょうかね?
来年は、コロナが5類になる可能性
があるので、感染者が急拡大すること
も考えられますね。
ワクチンも有料になるでしょうから。
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