自ら情報収集能力の欠如を世界に知らしめる日本・・・
MONEY VOICE
【転載開始】
<何が足りない?
自ら情報収集能力の欠如を世界に知らしめる日本>
■北朝鮮の隠し玉
ぶっちゃけ、北朝鮮の金正恩委員長には
隠し玉が多い。
先の平昌オリンピックでは開会式に妹の
金与正(キムヨジョン)を送り込み、美女軍団
と共に「ほほえみ外交」を展開し、韓国の
文在寅(ムンジェイン)大統領をメロメロにして
しまった。
その結果、南北首脳会談のみならず、
米朝首脳会談まで実現の可能性が一気に
高まった。
そして、この3月末の金正恩委員長の中国訪問
には、夫人の李雪主(リソルジュ)が同行。
すると、たちまち彼女は中国で大フィーバーを
起こした。
インターネット上では「本当に綺麗だ。金委員長
の妹よりはるかに美人で、しとやかだ」とか
「韓国の人気女優もかなわない」といった彼女
の美貌や衣装を褒めたたえるコメントで溢れ
かえった。
しかも、中には「(習近平国家主席の夫人である)
彭麗媛(ポンリユエン)と比べれば着ているものは
地味だが、美形レベルでは李雪主が上だ」といた
内容も。
あまりの過熱ぶりに、中国政府は「李雪主」を
ネット上で検索できないようにし、彼女に関する
書き込みを全て削除してしまったほど。
やはり、「習近平夫人より美人だ」といった内容は、
今の中国では認められないようだ。
「太った3代目の独裁者」という夫のイメージを
払拭する上で、李夫人は秘密兵器のような
パワーを存分に発揮したと言えるだろう。
■失敗が許されなかった訪中
実は、世界が驚いた今回の電撃訪中は年初
から水面下で準備が進められてきたもの。
2011年に史上最年少の国家最高指導者の
座について以来、金正恩にとっては初の外国
訪問だった。
来る南北、そして米朝首脳会談を成功させる
うえでも、中国を味方につけるために失敗は
許されないものであった。
一方、憲法を改正し、絶対的な権力を手中に
収めた習近平にとっても、「朝鮮半島の未来を
決定付ける力は中国にある」という存在感を
アピールしたことになる。
■報道されて初めて知った安倍首相
ところが、日本では安倍首相も河野外務大臣も
「報道で知って驚いている。中国から詳しい説明
を聞かなければならない」と発言し、自らの情報
収集能力の欠如を世界に明らかにしてしまった。
それどころか、安倍首相はこの期に及んで、
「4月18日には訪米し、トランプ大統領と会談し、
その後、北朝鮮への訪問も考える」と言い出した。
ぶっちゃけ、こんな話は水面下でこそ進める
べきであろう。
中国やアメリカに蚊帳の外に置かれることを
恐れてのことかも知れないが、何とも頂けない。
残念ながら、安倍首相には金正恩委員長が
頼りにするような秘密兵器がないのが玉に
瑕(きず)と言えそうだ。
浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。
米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。
【転載終了】
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北朝鮮は瀬戸際外交が得意なので、
外交に関しては、日本の政治家よりは
数段上ですね。
結局、日本はアメリカを通じてしか情報
を入手できないということです。
それでも、官房機密費を有効に使えば
情報の入手は不可能ではないでしょう。
マスコミ対策などに湯水のように使って
いるのが現内閣の現状です。
また、外務省や内調の能力の無さも問題
ですが、アベ友が長官の国家安全保障会議
(日本版NSC)なども名前倒れですね。
情報収集能力の弱さが国家の危機を
招きます。
一番問題なのは、国民の無知・無関心です。
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